特殊部隊向け車両のサプライヤーの1つであるフランスのTechnamm社は3月末にボルドーで開催された防衛展示会SOFINSで日本の自動車メーカー”スズキ”が製造する「ジムニー」をベースにした特殊部隊向け車両「Fennec 2」を発表しました。
Technammは、軍隊、法執行機関、およびセキュリティ組織向けの戦術車両の開発製造を専門としており、民間車両を軍用化にカスタムすることに長けています。今回、発表したFennec 2は、特殊作戦任務用の小型で機敏な重武装車両を探している潜在的な顧客からの要望に応えるためにスズキのジムニーをベースに開発を行いました。ジムニーは軽自動車のオフロード四輪駆動車で1970年代から生産が続く、スズキを代表するブランドです。小型で手ごろな値段でありながら、オフロードでの高い走破性、頑丈でシンプルな設計で知られ、世界で人気の車です。それを特殊部隊向けに改良したFennec 2の乗員は3人で、ドアと屋根が外され、オープンにルーフに。機動性をより高めるために150馬力のディーゼル エンジンを搭載し、最高速度は150km/hにシャーシも変更され、機動性が上がっています。航続距離は500km、C-130 ハーキュリーズ、またはA400M アトラス輸送機で空輸することができます。
ルーフトップには360°回転するリングマウント・ウェポンステーションを搭載、12.7mm機関銃と対戦車誘導ミサイル発射ステーション 1 基を装備。副武装に右座席に5.56/7.62mm機銃を搭載できます。
ジムニーはイタリアの軍警察「カラビニエリ」やインド軍にも採用されるなど、海外では軍用車両していくつかの採用実績があります。
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