英陸軍の新しいエイジャックス歩兵戦闘車が振動と騒音が大きすぎてテストを中断

Photo generaldynamics.uk

イギリス陸軍は開発中のAjax歩兵戦闘車(エイジャックス)が時速35km/hを超えると騒音と振動が激しくなり、正確な射撃ができない、後退時に20cmを超える障害物超えることできないとして運用テストが一時中断されました。英陸軍と開発元のジェネラル・ダイナミクスは原因を調査しています。

スカウト・スペシャルビークル (SV) として知られる新しいAjaxは、2014年に英国防省がジェネラル ダイナミクスと総額55億ポンドで589両の契約を締結。2020年に6タイプの車輛が就役する予定でしたがプログラムは遅延。先行して14輌の車輛が納入され、2021年夏の初期作戦能力の獲得へ向けて運用テストを行っていました。

しかし、運用テストでいくつもの問題が発生。時速35km/hを過ぎると振動が発生し、移動時に正確な射撃が不可能になります。また、騒音が大きすぎて乗員は90分以上、車内に留まることができません。また、後退時には高さ20cmの障害物を超える事が出来ません。英国防省、英陸軍、ジェネラル・ダイナミクスは協力してこれらの問題の修正に取り組んでいます。しかし、既にテストは再開され、予定通り、今後、数カ月以内の初期作戦能力の獲得を目指しています。いくつか問題は抱えているもののジェネラル・ダイナミクスは期待される多くの能力の示していると述べています。

Ajaxは完全にデジタル化された装甲車輌で次世代の英陸軍の諜報、監視、目標捕捉および認識 (ISTAR) 機能のコアになる車輛で全7タイプの車輛が開発されています。2019年に最初の車輛が納入され、2025年までに配達が完了される予定です。

Source
https://www.forces.net/news/ajax-fighting-vehicle-trials-paused-precautionary-measure

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