パキスタンの重工業タキシラ (HIT) は、ハイダー(Haider)主力戦車の最初の量産モデルをお披露目する発表式典を開催した。
式典には政府高官及び、パキスタン陸軍参謀長のアシム・ムニール将軍など軍の制服組、HITの幹部、様々な軍・文民関係者が出席したが、パキスタンとの関係が深い、中国の大使、中国国営軍需企業NORINCOの主要幹部も参加した。というのもハイダーは中国のNORINCOが開発生産する輸出用戦車VT-4のプラットフォームをベースに開発された主力戦車になる。パキスタンは中国からVT-4戦車を購入、Al Khalid-2(アル・ハリド2)という名で配備しているが、これとは別にVT-4の改良型としてハイダーはパキスタンでライセンスに基づいて組み立て、生産される。
ハイダー主力戦車
設計は従来型で、操縦士が船体の前部中央に座り、砲塔が中央に、エンジンが後部。自動装填装置を搭載し、運転手、車長、砲手の3人の乗り。主砲の125mm滑腔砲は2780mの距離で600mmの鋼鉄装甲を貫通する徹甲弾、対戦車誘導ミサイルなど様々な砲弾を発射でき、副武装に7.62mm同軸機関銃と12.7mm機関銃を備えた遠隔操作兵器ステーション(RWS)からなる追加武装を搭載。また、ハイダーでは目標までの距離と傾斜角を考慮して主砲の射撃を正確に計算するための弾道コンピューターを備えた新しい射撃管制システムが装備されている。1,200馬力の電子制御ターボチャージャー付きディーゼル エンジンと油圧機械式オートマチック トランスミッションを搭載た機動性機動力は最高走行速度70km/h、航続距離500kmを誇る。装甲は複合装甲、爆発反応性装甲、および空間装甲の融合装甲になり、高い防護力を誇る。