イエメンで第二次大戦時の戦車T-34が戦う姿が撮られました

第二次大戦時にソ連の主力戦車として活躍したT-34。戦後から70年以上が経つ今でも、戦場で戦う姿が目撃された。場所は内戦が続く中東のイエメンになり、その様子がYoutubeにアップされている。

T-34 レジェンド・オブ・ウォー (字幕版)

動画に映るのは最初の方だけだが、しっかりと動くT-34の姿が捉えられている。この様子が撮影されたのは動画のタイトルから昨年2020年12月17日と思われ、つい最近だ。イエメン陸軍にはT-34が未だ配備されていた情報はあるので軍の所有だと思うが、現在、国内勢力は3つに分かれており、どの勢力のものなのかは不明だ。

80年前に開発された戦車

T-34が開発されたのは1939年と今から80年以上も前だ。ソ連軍の戦車として1942年の独ソ戦に参加。最新の傾斜装甲に強力な76.2mm砲を搭載。快進撃を続けるドイツ軍の戦車部隊に立ち塞がった。当時、ドイツ軍の主力戦車であったⅢ号戦車、Ⅳ号戦車ではT-34に歯が立たず、中戦車では最強を誇った。1944年には85mm砲を搭載した改良型のT-34-85を開発。双方合わせて戦時中、6万輌近くのT-34が生産された。戦後も生産は続き、延べ2万輌あまりが生産され、1950年代まで生産は続き、多くの国、特に東側の国に輸出され、朝鮮戦争で朝鮮人民軍にベトナム戦争でが北ベトナム軍で使用された。

タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.99 ソビエト中戦車 T-34-85 プラモデル 32599

流石に80年経った今ではその、ほとんどが退役。2019年には東南アジアのラオスが30台のT-34をロシアに引き渡した。ロシアでは戦勝記念日の軍事パレードなど儀式用と数十輌の動くT-34を保有している。大抵の国では、儀式や訓練、保存品として保有しているが、今回のイエメンや北朝鮮といった貧しい国では未だ戦力としてT-34を保有している。

第二次大戦に最強を誇った戦車といえど、現在においてはその装甲も貧弱であり、RPGなど対戦車弾をくらったら一溜まりもないだろう。

広告
最新情報をチェックしよう!