ウクライナのUkrArmoTechがトヨタなどをベースにした3つの装甲車両を発表

UkrArmoTech

ウクライナの軍用装甲車両メーカーであるUkrArmoTechが3つの車両を発表、顧客に納入した。UkrArmoTechはキーウに本社を構える2022年8月に登記された新しい会社でトヨタ、フォード、DODGE(ダッジ)という世界有数の自動車メーカーの車両をベースに軍用装甲車の開発を行っている。

UAT-D GYURZA

GYURZA(ギョルザ)はダッジ社のDODGE RAM 5500 Tradesmanをベースに開発された四駆の耐地雷・伏撃防護車両。車両の底は爆発エネルギーを逃がすⅤ字型構造になっており、地雷やIEDの爆発時の乗員の生存性を上げている。装甲はNATO標準規格のB7 STANAG II保護装甲を採用し、7.62mm のライフル弾、榴弾の破片から乗員を守る。タイヤはランフラットでパンクしても走行できる。ルーフトップには360°回転銃座を搭載。最大、10人が乗車できる。

UAT-T COBRA

COBRA(コブラ)も地雷やIEDからの保護を目的とした四駆の耐地雷・伏撃防護車両で、トヨタ車のランクル79をベースに開発されている。装甲はEU基準のCEN EN 1522 または CEN EN 1063を採用し、7.62mmのライフル弾、榴弾の破片から乗員を保護。ランフラットタイヤを採用。ルーフトップには360°回転銃座を搭載。前部のキャビンに4名、後部の人員区画に6名の最大10名が乗員でき、後部には担架も載せることが可能。

UAT-F

UAT-Fはダッジ社のDODGE RAM 5500をベースに開発されており、基本構造はGYURZAと一緒だが、上の2台が軍用なのに対し、UAT-Fは警察、法執行機関向けに開発されており、赤色灯を完備。装甲などは若干、GYURZAには劣るが、7.62mm弾を防ぎ、ランフラットタイヤを採用、同じく回転銃座も備え、軍用でも使えるレベルにはある。最大10人が乗車できる。

UkrArmoTech

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