イスラエルのElbit Systems（エルビット・システムズ）社の米子会社と、アメリカのTextron（テキストロン）社は共同で、米海兵隊の次世代高度偵察車（Advanced Reconnaissance Vehicle：ARV）開発プログラムへの共同入札の一環として、プロトタイプを構築するために提携しました。
新しいARVは、1980年代から40年近く、米海兵隊が使用する水陸両用軽装甲車両（LAV）のLAV-25に取って代わりる車両になります。ElbitSystems of AmericaとTextronSystemsがARVのために開発した「Cottonmouthプロトタイプ」は、IronVisionシステムが搭載され、乗員にナビゲーション、障害物、オーバーレイ地形情報、さらに車外に設置されたカメラによるビデオ映像を360°で視認できる状況認識能力を提供します。Textron Systemsの車両にはマルチスペクトルセンサーが搭載されており、海軍と海兵隊の間でシームレスな通信を提供して、無人システムと統合作戦兵器システムによって常に戦場の状況がリアルタイムで共有されます。これらの情報と高度なセンサーによって有視界を超える標的も捉えることが可能になります。これらは従来のLAVの能力をはるかに超え、乗員は車内から周囲を偵察し、早期に標的を見つけ、脅威を取り除くを可能とします。
エルビット・システムズ社の地上戦・精密攻撃担当副社長、リッジ・ソーワー氏によると、ARVのコンセプトには先進的な技術が含まれており、それらは海兵隊に 「致死率と生存率の大幅な向上」 を提供すると述べています。
Cottonmouthは、2021年2月にNational Automotive Test CenterでUSMC要件検証テストを開始しています。