ドイツは東ドイツ時代のPbV-501(BMP-1)歩兵戦闘車56両のウクライナへの供与を許可しました

ドイツはウクライナの新たな支援として、旧東ドイツ軍で使用されていたソ連製の歩兵戦闘車PbV-501、56両の提供を許可しました。

ウクライナへの武器の供与は行わないことを基本方針としていたドイツですが、ロシアがウクライナに侵攻して以降、大きく方向転換。携行式対戦車兵器パンツァーファウスト3やストレラ携帯式地対空ミサイルなど多くの武器を提供するなど武器支援を拡大しています。ドイツは4月1日、更なる支援として旧東ドイツ軍で使用されていたPbV-501歩兵戦闘車56両の提供も許可しました。とは言ってもドイツから直接、ウクライナに供与されるわけではありません。この車両は1990年代の終わりにスウェーデンに引き渡され、その後、スウェーデンからチェコに売却されていました。今はチェコの所有物ですが、ドイツから購入した武器は例え転売を経たとしても第三者に売却、供与するには都度ドイツの許可が必要になります。チェコは2019年にウクライナ軍への売却を計画していましたが、この時はドイツが認めず、売却には至りませんでした。しかし、今回はドイツも承認、チェコが保有する2両も含めて58両がウクライナ軍に引き渡されます。チェコは保有するソ連製戦車T-72も合わせて提供します。

PbV-501はBMP-1

PbV-501という名前はあまり聞いたことがない軍事車両ですが、ソ連製のBMP-1歩兵戦闘車のことを指しており、Pbv 501はスウェーデンに売却された後にスウェーデン陸軍で制式化された名です。BMP-1は1960年代にソビエト連邦で最初に量産化された歩兵戦闘車(IFV)です。乗員3名、歩兵8名が搭乗でき、砲塔には73mm滑腔砲、副砲に7.62mm機銃を搭載。水陸両用車になり、整地で最高速度65km/h、水上を8km/hで移動。航続距離は600kmです。今なお多くの国で使用されており、ウクライナ軍の主要車両の一つでもあり、受領後、訓練なしでウクライナ軍に編入、使用されることになり、これは合わせて提供されるT-72戦車も同じです。

これまでの守勢から反転攻勢に転じるウクライナ軍にとって機動力が必要であり、この車両は大きく寄与するでしょう。

Source

https://denikn.cz/minuta/851129/

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