米陸軍は次世代の中型戦術車両FMTV A2を調達します

アメリカの車輛メーカー「Oshkosh Corporation」の子会社で、軍事車両を手掛ける「Oshkosh Defense」は8月4日、アメリカ陸軍と中型戦術車両ファミリー（FMTV）の次世代バリアントであるFMTV A2トラックを提供する契約を締結したことを発表しました。

軽戦術車両JLTVなど米陸軍に多くの車両を提供しているOshkosh Defenseはニュースリリースで同社が開発する中型戦術車両ファミリー（Family of Medium Tactical Vehicles：FMTV）の最新バージョンFMTV A2トラックを541台、1億5200万ドルで米陸軍から注文を受けたことを発表しました。FMTV A2は2020年の評価試験中に再設計が必要な問題が露呈し、試験は一時中断、今年1月に試験が再開されていました。

FMTV A2は、1988年から米陸軍で使用されているFMTV A1P2の最新バージョンです。同社は、2009年以降、米陸軍の中型戦術車輪付き車両の最大手のプロバイダーであり、 41,000台を超えるFMTVを提供してきました。今回の契約に伴いFMTV A1P2は2021年9月に終了する予定で、以後、生産ラインは FMTV A2に割り当てられます。

FMTV A2は、より優れた保護レベルと増加したペイロード能力を提供すると同時に、兵士の乗り心地と機動性を向上させ、今日の機動力に対応します。FMTV A2は、3トンから10トンまでのペイロードを搭載可能な16のモデルと関連トレーラーで構成され、戦闘任務の支援から救援活動、補給、兵站任務まで幅広い業務を行います。