ウクライナ軍はロシアとの戦いに新しい砲塔を搭載した近代化BMP-1歩兵戦闘車を投入したことが確認された。
BMP-1はソ連によって1960年代に開発された古い歩兵戦闘車だ。現在は後継のBMP-2、BMP-3が登場しているが、計2万両以上が生産されたこともあり、今なお、多くが現役で使用されており、ロシア、ウクライナともに数千両を所有、此度の戦争でも両軍が使用している。とはいえ、古い車両ということもあり、現在戦においては装甲、武装とも貧弱で両軍とも損失が激しい車両の一つでもある。そこで、ウクライナ軍はBMP-1に追加装甲と新しい砲塔を搭載する近代化を実施した。
従来、BMP-1には73mm滑腔砲が搭載されているが、遠距離での精度が悪いことが課題とされていた。その砲塔は遠隔操作兵器ステーションに挿げ替えられ、主砲はKBP-2 30mm機関砲になり、射撃精度は25%向上。副武装に7.62mm機関銃、30mmグレネードランチャーが搭載されている。またオプションで砲塔の側面に2つの車両搭載型対戦車ミサイル システム「バリア対戦車ミサイル」を搭載することができる。バリアは射程5000mを有する。装甲も強化されているらしいが詳細は不明だ。
ウクライナ軍はロシアによる侵攻前にBMP-1の改修型であるBMP-1TSを2021年に公開していたが、それとは異なるモデルになり、戦争中に開発されたものとされる。
Source
У ЗСУ засвітилась модернізація БМП з новим бойовим модулем | Defense Express (defence-ua.com)