アメリカ陸軍は来年1月から指向性エネルギー兵器であるレーザー装備を搭載したストライカー装甲車4両からなるストライカー小隊を創設することを発表しました。
米陸軍緊急能力及び重要技術部局 (RCCTO) のスポークスマンは、50kwのプロトタイプのレーザー兵器を装備した4両のストライカー車両が来年1月にオクラホマ州フォートシル基地に到着するとアメリカメディアのタスク&ポースに語りました。
DE M-SHORAD
このストライカー装甲車は指向性エネルギー機動短距離防空車両 「DE M-SHORAD」と呼ばれるストライカーシリーズの最新車両です。
Photo US Army アメリカ陸軍の装輪装甲車ファミリーである”ストライカー装甲車”。ストライカー旅団戦闘団の基幹を構成する車輛の一つであり、ミッション要件に合わせて様々なバリアントが開発されています。その中でも最新のモデルと[…]
DE M-SHORADは無人航空機システム(UAS)やドローン、ミサイル、ロケット弾、大砲、迫撃砲の迎撃を目的に2019年にノースロップグラマン社とレイセオン社の2社によって開発が始まります。しかし、ノースロップ社製のレーザーシステムには度々問題が起こり、同社は撤退。開発競争の結果、レイセオン社に開発契約が与えられ継続されました。今年の5月に行われた実弾射撃試験では、ストライカーに搭載されたレーザー兵器が複数の迫撃砲弾を捕捉、追跡、標的設定を行い撃破に成功します。その後、2022年年度会計中の今年9月までに小隊を創設する予定の旨を発表しましたが、開発が遅れ、結果来年1月の創設となりました。
米陸軍は20kwのレーザー兵器を搭載したバギーのテストの数年前から行っており、対ドローン・ミサイル・砲弾として機動型の指向性エネルギー兵器の実戦配備に向けて準備を進めています。
Source
https://taskandpurpose.com/tech-tactics/army-de-m-shorad-platoon-fielding/