メイン州ソーコにある米陸軍予備役センターは、M2A4E1と名付けられたM2ブラッドレー歩兵戦闘車の最新モデルを公開しました。
M2A4E1にはイスラエルのElbit Systems社によって開発された装甲車用の「Iron Fist Light Decoupled (IFLD) 」アクティブ保護システム(APS)が追加されています。これは同社が開発する戦車用APS「Thropy(トロフィー)」のいわゆる装甲車/戦闘車版になり、自爆ドローンやロケット弾、迫撃砲など車両に迫る脅威となる飛翔体を検出すると、迎撃体を撃ち出し、飛翔体の前で炸裂、無効化する保護システムです。トロフィーと違う特徴が、迎撃体のケーシングが可燃性の素材で製造されており、炸裂によって生成される破片は存在せず、破片化を防ぐことで周囲の二次被害を最小限に抑えます。APSは周囲に二次被害を及ぼす事が課題であり、そのため、メルカバ戦車にAPSを標準装備しているイスラエル軍は戦車に歩兵を随伴させない、随伴する時はAPSをオフにしています。
M2ブラッドレーは歩兵戦闘車であり、最大7名の兵士を乗せ前線に届け、回収するのが役目です。IFLDは近くにいる人員の安全を強化するだけでなく、戦闘作戦中に重要なインフラを保護するのにも役立ちます。M2A4は地上高が380mmから510mmに増加し、対戦車地雷に対する防護力も向上しています。
地上戦闘システム計画事務局の声明によると米陸軍はウクライナに寄贈されたM2ブラッドレーの数に応じてM2A4E1を調達するための資金を受け取っています。アメリカ政府はこれまで200両以上の旧式のM2A2ブラッドレーを供与しています。
US Army 最近、米陸軍は、アップグレードされたM2A4ブラッドレー歩兵戦闘車をテストしました。M2歩兵戦闘車の米軍での歴史は長く1981年に配備されています。それから約40年の間にM2ブラッドレーは何度かアップグレードが行われ[…]