ドイツの軍需企業ラインメタル社はドローンの群れによる攻撃「スウォーム攻撃」に対抗するための防空システム35mm Skynex(スカイネックス)を開発。実際にドローンの群れを撃墜する様子を公開しました。
Skynexはラインメタル社が開発する「スカイシールド」や「スカイレンジャー」と防空システムの最新コンセプトになります。Skynexは6×6のトラックシャーシにスイスのOerlikon社の35mm エリコン・リボルバー砲Mk3とOerlikon Skymaster®コマンド&コントロールシステムを搭載。 35mm エリコン・リボルバー砲Mk3の有効射程は4,000m、発射速度は毎分1,000発です。ガンモジュールにはXバンド追跡レーダーが装備されており、自律セクター検索機能はターゲットを検出、追跡、識別、分別まで行う三次元レーダーになっており、標的が航空機、ヘリコプター、無人機、ドローン、ロケット、ミサイル、迫撃砲弾なのかを識別分類します。追跡と照準は、統合された射撃統制プロセッサによって自動的に計算および実行されます。ターゲットの指定とエンゲージメントは、別の位置からリモート制御できるOerlikonSkymaster®コマンド&コントロールシステムによって監視および確認されます。
デモでは接近する8機のドローンをSkynexが捕捉。標的の位置に合わせて設定されたプログラム可能な散弾を発射。一瞬のうちに8機のドローンを撃墜します。SkynexのシステムはC-RAMや防空ミサイルやレーザーガンといった他のソリューションとも連携が可能で、標的に合わせて最適な迎撃手段を選択します。