重量18トン、戦車並みの125mmを備えたSprut-SDM1水陸両用対戦車自走砲

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水陸両用対戦車自走砲Sprut-SDの改良版であるSprut-SDM1が黒海での1年半にも及ぶテストは終わりに近づきつつあり、2022年には最初の車両がロシア軍に実験配備されるかもしれません。

Sprut-SDの後継

Sprut-SDM1は1990年代に開発されたSprut-SDの改良版になります。しかし、 Sprut-SDは様々な問題が発生したため、2010年に生産はキャンセル。わずか24輌しか生産されていません。 Sprut-SDM1は再度、量産化できるまで改良したモデルになります。

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見た目は軽戦車ながら主砲は主力戦車並み

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Sprut-SDM1は重量は18トンと主力戦車の半分以下と小柄ながら、主砲を搭載しており、見た目は軽戦車です。。しかし、ロシア国内では対戦車自走砲に分類されています。まず、主砲は主力戦車と同等の口径である125mm対戦車砲を搭載しており、対戦車誘導ミサイルも発射でき、車体には40発の砲弾を搭載。自動装てん装置には22発がプリロードされています。新しく搭載されたデジタル射撃統制システムにより検出、追跡、照準が自動化され、静止、移動時でも正確な射撃を行います。射程は5Kmです。これらの攻撃力は主力戦車の一つであるT-90MSの攻撃力とほぼ同等です。

さらに副武装として7.62mmの同軸機関銃と遠隔操作機関銃を搭載しています。

高い機動力

そんな攻撃力を持ちながら車体重量は18トンしかなく、Il-76輸送機への搭載、乗員を乗せたまま空中から投下することも可能です。更に水陸両用車でもあり、水上を10km/hの速度で移動することも可能です。500馬力の4ストロークディーゼルエンジンを搭載し、地上での最高速度は70Km/h、航続距離は500kmになります。

軽量で水陸両用という特性から、島、河川が多く、インフラが整っていない東南アジアの国々から注目を浴びており、インドが購入を検討していると報じられています。

Sprut-SDM1は防御力も強化され、地雷やIEDに対して優れた耐性を有しますが、しかし、車体装甲は戦車よりは大きく劣り、主力戦車並みの主砲を構えていても正面での撃ち合いでは一発で大破します。そのため、かつての駆逐戦車のように低い車体と機動力を攻撃が主になります。

https://rostec.ru/news/tank-sprut-sdm1-uspeshno-ispytan-na-more-i-v-subtropikakh/?sphrase_id=307612
https://rostec.ru/news/vooruzhenie-legkogo-tanka-sprut-sdm1-rostekha-ispytayut-na-chernom-more/?sphrase_id=307612

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