第一世代戦車(MBT)とは?戦車一覧

出典:陸上自衛隊

第二次世界大戦から戦後初期頃まで、戦車は軽戦車、中戦車と重戦車というクラスで分類され、それぞれにはメリット、デメリットがあった。軽戦車はスピード、機動力はあるが、装甲が薄く、火力が弱い。重戦車は防御力が高く、火力が高いが、スピードは遅く、走行距離が短い。中戦車はバランスは良いが特徴がなく重戦車に火力で太刀打ちできなかった。大戦の経験から戦後から戦車には汎用性が求められるようになる。そこで開発されたのがMBTよ呼ばれる主力戦車(Main Battle Tanks)。この戦車は最もバランスが良かった中戦車、特にソ連のT-34、ドイツ軍のV号戦車パンターを基に開発されたとされている。戦車に分類は無くなり、MBTという一つのクラスに統合されていく(最初は中戦車に分類されていたが、後にMBTに再定義された)。第一世代戦車というのは、その最初の世代。戦後の1946年から1960年代にかけて開発されMBTの事を指す。

センチュリオン(Centurion)

センチュリオンは1946年に登場した世界発のMBT。イギリス軍は大戦時、軽戦車にあたる巡航戦車、重戦車にあたる歩兵戦車を開発運用していたが、双方のデメリットを解消すると戦車として大戦中から開発されていた。重戦車並みの前面装甲152mm、砲塔には77mm対戦車砲のオードナンス QF 17ポンド砲を搭載、後に84mm戦車砲、第二世代戦車にも受け継がれるL7 105mm砲と重戦車も貫通する砲塔が搭載された。速度は第二次大戦時のMk.IV チャーチルやMk.III バレンタインの1.5倍の35km/h、走行距離は450kmと装甲、攻撃力、機動力の3つを備えた万能戦車だった。

タミヤ 1/35 スケール特別販売商品 イギリス軍 戦車 センチュリオンMk.3 ディスプレイモデル プラモデル 25412

ショット(Sho’t)

センチュリオンを改造して開発されたイスラエル軍のMBT。ショットは射撃ではなく、ヘブライ語で「鞭」「天罰」を意味している。当初は購入したそのままの仕様で運用していたが、イスラエルの砂漠地形に適応できず、十分な性能がは発揮できなかった。そこで1964年に砂漠仕様に改修されたのがショットとなる。砲塔は最新のL7 105mm砲に、エンジンはガソリンエンジンからディーゼルエンジンに変更した。

AFVクラブ 1/35 イスラエル軍 センチュリオン Mk.5 (6日間戦争ver.) プラモデル

T-54

第二次大戦で世界一の戦車大国となったソ連が1947年に開発したMBT。大戦時のT-34、T-44中戦車の系譜を受け継いだ戦車。大戦末期に既に火力不足と化していたT-34、T-44の85mm砲からD-10T 100mmライフル砲に変更され大幅に火力が向上。装甲も強化され、車体重量は4トンも増加したが、エンジンも強化され、T-44と同じ最高速度50km/hに走行距離は450kmに伸びた。

ミニアート 1/35 T-54-1ソビエト連邦軍 中戦車 フルインテリア/内部再現 プラモデル MA37003

T-55

T-54の改良版として1958年に登場。ベースはほぼT-54と同じで、T-54とひとまとめにされることもある。NBC(化学・生物・核)防御システムが標準装備され、対空機銃が追加、燃料、砲弾数が増加している。10万輌以上が製造され、一部の国では現在も現役で活躍している。

タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.257 ソビエト陸軍 戦車 T-55A プラモデル 35257

59式戦車

中国人民解放軍が1959年にT-54をライセンス生産したMBT。基本性能はT-54と同じ。

ミニアート 1/35 中国軍 59式中戦車初期型 プラモデル MA37026

M47 パットン

大戦中のM26重戦車、戦後に開発されたM46中戦車の後継戦車として1952年に開発された米国のMBT。高速砲の90mmライフル砲M36を搭載、高速弾に対応、精度、射程に優れていた。1950年に朝鮮戦争が勃発し、戦争に間に合うよう急いで開発されたこともあり、射撃時に欠陥が発生。M47は早々に後継機のM48に切り替わることになる。

タミヤ 1/35 タミヤ・イタレリシリーズ No.28 ドイツ連邦軍 戦車 M47 パットン プラモデル 37028

M48 パットン

M47の信頼性を回復させる形で1953年に登場した戦車。車体はM46、M47とほとんど一緒だが、新しい射撃システム、砲塔、改良されたサスペンションを備えるなど完全に再設計された戦車。一部の国ではまだ現役で活躍している。

タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.120 アメリカ陸軍 M-48A パットン 戦車 プラモデル 35120

61式戦車

陸上自衛隊の戦後初の国産戦車。冷戦が始まり、ソ連侵攻に対抗するために1961年に開発された。日本独自に開発されたが、米軍との補給を共有化させるため、主砲はM48と同じ90mmライフル砲が採用、また、日本の脆弱なインフラに対応できるよう軽量化を求められるなど制限が大きく、第一世代戦車としては最も遅く開発されながらも機能的には革新的なものはなく、開発後に直ぐに第二世代戦車が誕生するなど世代遅れの戦車になった。

タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.163 陸上自衛隊 61式戦車 プラモデル 35163

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