クウェート陸軍は、米国での式典で最初のM1A2Kエイブラムス主力戦車を正式に受け取ったと陸軍総務本部が7月29日に発表しました。
ツィートでは「新しい戦車の運用サービスへの参入は、クウェート陸上部隊の能力の向上と戦闘効率の向上を意味するだろう」 とも述べました。
1990年のイラクによるクェート侵攻で、ほとんどの車輛をイラク軍によって破壊されたクェート軍は湾岸戦争後の1994~1997年にかけてアメリカの支援で218輌のM1A2エイブラムス戦車を調達していました。
2016年末にクウェート政府は、218輌のM1A2主力戦車の近代化改修を行うために米国と総額17億ドルの契約を締結。契約には冷却システム/熱管理システム、遠隔操作兵器ステーション (CROWS II)、カウンタースナイパー/アンチマテリアルマウント(CSAMM)、第2世代前方監視型赤外線装置 (FLIR)の組み込み、エンジン・トランスミッションのアップグレード、新しい120mmの砲身、装甲キット、およびトレーニングに必要なすべての修理部品とソフトウェアおよびハードウェア機器の調達が含まれます。更に契約の中には240挺のM2A1重機関銃、480挺のM240 7.62 mm機関銃、240機のAN/VRC-92 E SINCGARS無線機、1085個のAN/PVS-7 Bナイトビジョンゴーグルの購入も含まれ、M2は120mm砲の上に同軸機銃として追加されます。
近代化改修はジェネラル・ダイナミクスランドシステムズ(GDLS)によって行われ、最初の車輛が2021年7月にクェート軍に引き渡され、今後、徐々にクェート陸軍の M1A2は改良版のM1A2Kに切り替えられます。しかし、納期スケジュールは遅延しており、完納は2022年6月を予定です。これは当初の予定より2年の遅延になります。
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