トルコは2025年から国産の主力戦車アルタイの量産をスタートすると発表

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トルコのエルドアン大統領は同国初の国産主力戦車であるAltay(アルタイ)が2025年から量産がスタートすることを発表しました。

トルコメディアによればエルドアン大統領は1月9日、韓国と共同開発したT-155 Fırtına155mm自走榴弾砲の引き渡し式典に出席。式典でスピーチを行ったエルドアン大統領は、2023年5月にトルコ軍に新しいパワーパックを搭載した2両のアルタイ戦車が納入されると発表、更に続けて2025年から量産を開始すると発表しました。

アルタイ戦車は2007年から始まったトルコ国産主力戦車計画で開発されたトルコ初の国産戦車です。古くなった米国製のM60、ドイツ製のレオパルト2A4を置き換えることを目的に設計されました。最初のコンセプトは2010年に公開され、2012年に最初のプロトタイプが組み立てられました。エンジンやトランスミッションといったパワーパックは国産を予定していましたが、開発に失敗。ドイツから調達することで解決します。2018年にはトルコ国防省と生産元のBMC間で量産契約が締結します。しかし、シリア紛争を巡り、ドイツとの関係が悪化、充てにしていたドイツ製のエンジン、ギアボックスの調達が難しくなり、ロシアよりの姿勢も見せたことでNATO各国の協力も得られなくなり、量産は白紙になります。そこで頼ったのがK2ブラックパンサー戦車を生産する韓国です。2021年10月にアルタイ主力戦車のエンジン、ギアボックスといったパワーパックの供給に関する軍事協力協定に署名。

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トルコのアルタイ戦車は韓国のパワーパックを搭載することで量産を開始します

2022年10月には現代ロテム社製の1500馬力のDV27KディーゼルエンジンとSNT Dynamics社製のEST15K トランスミッションといった韓国製のパワーパックがアルタイの最初のバッチにインストールされることが決定されます。これらは、その後、BMCの国内工場で生産されます。また、量産が遅れたことで時代遅れとなった射撃管制装置、電子機器システムなども最新のものに入れ替えられる予定で、2023年5月に納入される車両はこれら新しいパーツが搭載された車両です。テストの結果、問題無ければ、2025年から量産がスタートします。

トルコ軍は1000両の調達を予定しており、250両づつの4つのバッチに分けられて生産されます。既に輸出も決定しており、非公式情報ですが、カタールが100両以上を購入する予定です。

アルタイ主力戦車とは

トルコのアルタイ戦車は韓国のパワーパックを搭載することで量産を開始します

トルコのオトカ社が開発するトルコ初の国産主力戦車。それまでのドイツのレオパルト2と米国のM60に代わる主力戦車として開発されました。開発にあたっては海外の戦車を参考に技術の60%以上を外国企業から技術供与をうけています。特に参考にされたのが韓国のK2ブラックパンサーです。主砲は120mm滑腔砲。副武装に12.7 mm機関銃を搭載し、RWS対応。重量は最新の主力戦車としては重い60tですが、速度は70km/hと機動性は保持しています。しかし、新型ながら性能的にはロシアの第3世代戦車T-90Aにも劣るとされ、今回の新しいパワーパック、システム搭載で性能が上がるのかが注目されます。

Source

https://www.savunmasanayist.com/altay-tankinin-yeni-seri-uretim-tarihi-aciklandi/

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