トルコがM60やT-72といった古い戦車に搭載可能なモジュール式砲塔MZKを発表

トルコがM60やT-72といった古い戦車に搭載可能なモジュール式砲塔を発表
🄫Roketsan

トルコの軍需企業RoketsanはM60やT-72戦車といった一世代前の古い戦車に搭載可能なモジュール式の砲塔「MZK(Modüler Zırhlı Kule)」を発表しました。MZKは古い戦車を低コスト、短時間で近代化します。

MZKは105mm砲と自動装填装置、爆発反応性装甲と空間装甲と防御力も備えた新しいモジュール式砲塔です。公開された映像では1978年に登場したアメリカのM60A3パットン戦車のシャーシにMZKを搭載していますが、M60以外にもロシアのT-72シリーズやドイツのレオパルト1にも搭載できる汎用性が最大の売りです。MZKは財政的に新しい戦車を購入すのが難しい、開発生産が終わり近代化改修が難しいM60戦車を運用する国を対象としており、古い戦車を簡易的かつ、低コストで近代化します。

スペック

主砲の105mm砲はT-72の125mm砲より威力は劣るもののM60、レオパルト1の主砲と同口径で両車両には無い自動装填装置を搭載。副武装にリモートウェポンステーション(RWS)を搭載することも可能です。砲塔自体は被弾面積を少なくするために平べったくし、装甲には複合装甲、爆発反応装甲(ERA)、空間装甲を採用。ERAは対トップアタック用に上面にも設置されています。また、RPGといったロケット推進対戦車弾に対する防御力を高めるためにスラット装甲、360度をカバーするレーザー警戒システムの搭載も可能で、防護力は格段にアップします。

戦車を近代化改修したり、装甲を強化すると車体重量が増し、より出力の高いエンジンに乗せ換える必要が出てきますが、MZKの砲塔重量は13トンになり、これはM60A3の14.5トン、T-72の18トンよりも軽く、車両を軽量化できるため、エンジンもそのままで済み、燃費も向上します。

トルコ軍は600両以上のM60A3戦車を保有していると推定されており、まずはこれらの近代化に導入されます。M60は台湾やエジプト、モロッコなど20カ国以上で数千両まだ現役です。これらの国々からも引き合いがあるかもしれません。

Source

Turkish M60A3 tanks get new modular turret | Defence Today

トルコがM60やT-72といった古い戦車に搭載可能なモジュール式砲塔MZKを発表
最新情報をチェックしよう!
>戦車の情報を中心に発信するワールドタンクニュース

戦車の情報を中心に発信するワールドタンクニュース

戦車、戦闘車、装甲車といった世界の軍の地上車両のニュース情報を発信します。

CTR IMG