ドイツ、ウクライナに60両のマルダー歩兵戦闘車追加供与を発表

ドイツ、ウクライナに60両のマルダー歩兵戦闘車追加供与を発表
Photo Bundeswehr

8月4日に発表されたリリースの中で、ドイツ国防省はウクライナに追加のマルダー1A3歩兵戦闘車60両を納入する計画を発表した。今回の供給により、6月までに供給された40両の車両と合わせ、ウクライナ軍が受け取るマルダーの数は100両となる。

ドイツのショルツ首相は今年1月にウクライナへの軍事支援とマルダー歩兵戦闘車の提供を発表。3月に最初の車両が提供されると、6月までにラインメタルの倉庫から20両、ドイツ連邦軍の倉庫から20両、計40両がウクライナ軍に納入されていた。更に同月に追加で20両を提供することも発表していた。今回、それに加え40両を追加することを発表。その数は60両になり、供与済みの40両と合わせるとウクライナは計100両のマルダー歩兵戦闘車を受け取ることになる。歩兵戦闘車(IFV)としてはアメリカのM2A2ブラッドレー歩兵戦闘車の109両に次ぐ数だ。ちなみにアメリカは追加のブラッドレーの提供を約束しており、その数は今のところ190両にも上る。マルダーは最終的に120両が供与される可能性がある。

ウクライナに提供されいるマルダーはかつてドイツ連邦軍で使用され、退役していたマルダー1A3モデルなる(マルダーの最新版は1A5)。ドイツ軍では後継のプーマ装甲歩兵戦闘に更新が進んでいる。この倉庫に眠っていたマルダーをラインメタル社がオーバーホールしており、毎月10両ペースで改修が進んでいる。ドイツ国防省は今回のリリースの中で、6両のベルゲパンツァー2装甲回収車、7台の移動式遠隔操作・防護地雷除去システム、5台の移動式偵察システムSurveilSPIRE、および1万8000基の携行式対戦車兵器を新たに提供することを発表。地雷に苦戦するウクライナに対し、2両の地雷除去車両WISENT 1と11両のT-72地雷除去車を納入したことも発表している。

マルダー歩兵戦闘車とは

マルダー歩兵戦闘車
Photo Bundeswehr

マルダー歩兵戦闘車は1970年代から西ドイツ軍で運用されていた機械化歩兵の主要車両。乗員3人と6名の兵士を搭乗させることができる。武装にはMk.20 Rh202 20mm機関砲と7.62mmMG3機関銃、フランスとドイツの間で開発された対戦車誘導ミサイルシステムMilanを搭載。正面装甲は200mの距離から20mm~25mm弾を、側面は7.62mm弾、榴弾の破片を防ぎ、ソ連製のBMP-1/2歩兵戦闘車と比べると遥かに防護力が高い。M2A2ブラッドレーが少なくとも、これまで47両、50両提供されたスウェーデンのCV90歩兵戦闘車が1両破壊されているの対し、マルダーの破壊報告は今のところない。ただ、6月に本格的に納入が始まったばかりなので、まだ前線に投入されていない可能性もある。

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