ウクライナの戦場に登場した2つのM1エイブラムス

mod ukraine

11月に入って早々、2つのM1エイブラムスがウクライナの戦場で確認された。一つがウクライナが待ちに待ったM1A1エイブラムス戦車。そして、もう、一つのM1エイブラムスはその姿を見る前まで、誰もその供与を知らなかった。

M1A1エイブラムス

アメリカからウクライナに供与されたM1A1エイブラムス戦車の戦場における初めての写真が6日、SNS上で公開された。アメリカは今年1月に31両のM1エイブラムスの供与を発表。9月末には最初のバッチがウクライナに送られ、10月中旬頃までに31両全部がウクライナに送られとされているが、これまで、ウクライナでの目撃情報はなかった。最初の供与から1か月以上たって、ようやく、確認された形だが、エイブラムスが実際にいつから戦場に投入されているのかはわからない。ウクライナに供与される頃にはすでに乗員の訓練は終えており、すぐにでも戦線に投入できる状態ではあった。

写真と一緒に写っている記章はウクライナ国家警備隊の即応旅団の記章「鋼鉄の拳」になるが、同旅団にエイブラムスが配備されたという公式情報はない。同旅団は東部ドネツク州のバフムトで戦っており、であれば東部戦線に投入されるのだろうか。アメリカは南部に戦力を集中するように進言している。

公開された写真にはエイブラムスの車体前方と砲塔後部のバッスル ラックしか映っておらず、エイブラムスの全容は見えない。もしかするとまだ、秘匿扱いなのかもしれない。ただ、ドイツに車両が着いた時はデザートカラーだったものが、森林迷彩にカラーリングされているのがわかる。

もう一つのエイブラムスM1 ABV(M1150)

M1A1エイブラムス戦車が確認された数日前には、戦闘工兵車であるM1 ABV(Assault Breacher Vehicle)も初めてウクライナで確認された。ウクライナへの軍事支援リストにM1 ABVの記載は無く、11月3日にゼレンスキー大統領も出席した砲兵と工兵を表彰する式典で初めて供与の事実が確認された。

M1 ABVは米陸軍ではM1150と命名されており、愛称はブリーチャー(切り開く者)。シャーシはM1A1エイブラムスになる。主に戦場での地雷除去を目的に開発されたもので、車両全部には地雷除去装置、瓦礫の除去、道を整備するためのブレードを取り付けることができ、最大140m先までの爆発物をC4で除去する地雷除去ランチャーが搭載されている。まさに後続の車両の道を切り開くブリーチャーになる。ロシアの防衛ラインには無数の対戦車地雷が埋設されており、地雷除去車両はウクライナ軍が安全に進撃する上で必要不可欠な車両になる。

M1 ABVがウクライナに何両提供されているのはか明らかにされていない。

広告
最新情報をチェックしよう!