ウクライナ軍のレオパルト2A4戦車が戦闘前に大破する

@PorucznikPiotrPowalka(youtube)

ポーランドでウクライナ戦車兵が操縦するレオパルト2A4戦車が訓練中に誤って衝突し、一両が大破すると事故を起こしたことが報じられている。

SNS上にはまるで、対戦車ミサイルの攻撃をうけたかのように砲塔が吹っ飛んだ見るも無残なレオパルト2A4戦車の姿が。これを報じた元ポーランド陸軍士官のピョートル・パベルカによれば、写真の場所はポーランドになり、ウクライナへ供与される同戦車のウクライナ戦車兵の訓練が行われていた。そこで、2両の戦車が衝突した1両が大破、車両の前部には土と履帯の跡が見え、衝突したもう一方の車両が乗り上げ、砲塔にぶつかったのであろう。砲塔が吹っ飛ぶくらいなので、その衝撃の大きさが分かる。衝突の原因は通信エラーによるものとされているが、パベルカは「正直言って、こんな変な事故は見たことがありません。ドライバーのスキルを本当に向上させる必要があります」と批判している。ただ、ポーランド、ウクライナともにこの事故に関する公式発表は何もなく、負傷者の有無、事故が起きた日時は不明だ。また事故の当該車両がウクライナ軍に提供される車両なのか、訓練用のポーランド軍の車両なのかも不明であり、ポーランドはウクライナに送る戦車の集積所、経由地になっており、同型を提供するカナダやフィンランド、ノルウェー、スペインの車両の可能性もある。

レオパルト2はウクライナに提供される西側の第3世代主力戦車としては最も多い77両が提供される予定で、ポーランドはその内14両のレオパルト2A4の提供を表明。2月末に4両、3月に残りの10両をウクライナに納入している。各国はウクライナ戦車兵に訓練も合わせて提供しているが、現在進行形でロシアの侵攻を受けるウクライナにとって、のんびり訓練を受ける時間はなく最低でも半年以上訓練が必要なところを僅か1~2カ月間という短期間で行っている。しかも、これまで使い慣れたソ連式戦車とは全く系統が異なる西側戦車であるため、事故が起きる要因はあった。

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