世界の最新戦車5台

  • 2020年8月15日
  • 2020年9月20日
  • 戦車
世界の最新戦車5台
出典:陸上自衛隊

世界の主力戦車には世代があり、今の最新世代は3.5世代~第4世代に分類され、90年代以降に開発、近代化された戦車の事を指す。その中でも最も新しいとされる戦車5台について紹介する。

アルマータT14‐ロシア連邦軍

2020年に正式配備されたロシア連邦軍の主力戦車になり、現時点では世界最新の主力戦車。戦闘力、発射速度、発射精度に優れ、ほぼ全てのシステムがネットワーク化され世界最強の戦車といわれている。
主砲は125㎜滑腔砲。自動装填装置を採用し発射速度は11~12発/分。主砲からは対戦車ミサイル3UBK21「スプリンター」を発射でき、これは対空戦闘能力も有する。副武装にはKord 12.7㎜機関銃とPKTM 7.62㎜機関銃が装備されている。また、砲塔に人はおらず、3人の搭乗員は全て厚い装甲に覆われた前方下部の装甲カプセルにおり、武器は全てリモートで操作される。高度なアクティブ防護システム「アクティブフェーズドアレイ」は20を超える空中ターゲットと40の地上ターゲットを同時に検出することができ、検知範囲は100kmに及ぶ。向かってくる対戦車兵器を検出し、装着されているランチャーで撃墜する。更にステルス機能を有し、誘導弾、レーダーからも検知しにくい。攻撃、防御能力とも他国戦車の追随を許さない。

ドイツレベル 1/35 ロシア陸軍 主力戦車 T-14アルマータ プラモデル 03274

10式戦車‐陸上自衛隊

今の陸上自衛隊の主力戦車。10式は2000年初頭から三菱重工によって開発され、2010年から導入されている。老朽化した74式に取って代わり、90式と並び自衛隊の戦車群を形成する。重量は44トンで、装甲を追加すると48トンまで増加する。他国の戦車と比べると軽量だが、専守防衛のもと日本の地形に特化したためで、国内約80%の橋梁を通過することができる。
1200馬力のエンジンを搭載し、時速70キロまで加速できる。主砲は120mm滑空砲。砲塔後方にはコンベア式自動装填システムがあり自動装填14発を含む22発の射撃が可能。副武装に7.62mm機関銃、12.7mmM2重機関銃を装備している。
最新の電子機器を揃える指揮・射撃管制装置は司令部とデータリンクされ、追跡機能は走行中でも砲塔が標的を捉える。装甲にはセラミックモジュールを使用することで、あらゆる面からの保護を実現、比較的小さい車体ながら、装甲は500~600mmの貫通防御力をほこる。ただ、前面装甲に関しては他国の戦車よりも弱いとされている。

タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.329 陸上自衛隊 10式戦車 プラモデル 35329

ルクレール XLR スコーピオン‐フランス軍

ルクレール XLRスコーピオンは、フランスの主力戦車ルクレールの最新アップグレード版。軍の近代化を図るスコーピオン軍事計画の一環として行われ、フランス企業のNexter Systemsがフランス陸軍国防軍局の命令により開発および製造を行う。フランス軍は約406両のレクレール戦車を保有しており、2020年から200輌をXLR スコーピオンに近代化される予定。残りの200両は2028年までに改修される予定である。
主砲は120mm滑空砲。近代化で自動装填が追加される。副装備はH2HB 12.7㎜重機関銃、ANF1 7.62㎜機関銃。装甲は強化され側面に装甲版が追加され前面のアクティブ装甲の改良される。エンジンルームにはRPGから保護するために格子スクリーンがある。装甲の更新に加えて、戦車の電子システムも更新される。BARAGEシステムは信号を妨害し、タンク近くの地雷の遠隔爆発を防止する。パッシブプロテクションGALIXシステムは、誘導システムのレーザーが照射されると煙幕弾を発射し、赤外線装置からタンクを見えなくする。これらの装置を1つのネットワークに統合することで乗務員の作業を簡素化するだけでなく、すべての装甲車を1つの戦闘グループに含める新しい戦闘制御システムも導入される。

タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.362 フランス主力戦車 ルクレール シリーズ2 プラモデル 35362

K2 ブラックパンサー‐韓国軍

陸続きの隣国北朝鮮の戦争中(休戦)の韓国は最良の戦車を開発している。K 2戦車は韓国軍の新世代の主力戦車で、この戦闘車両は防衛庁と現代ロテムが開発し、2014年より配備されている。M1エイブラムスを改造した韓国のK1戦車の系譜を継ぐ戦車だが、エイブラムス、レオパルド2、ルクレール、T-80の4つの戦車の優れた点を採用したハイブリッドだ。K2戦車は革新的とは言えないが、既存の戦車の長所を兼ね備えている。
主砲は120mm滑空砲で自動装填装置が採用されている。副装備は7.62mm機関銃、 12.7mm重機関銃K6。重量は55トンで朝鮮半島の起伏の激しい地形でも機動性に優れ、急斜面を乗り越えることができる。K2にはミリ波レーダーシステムが搭載され、飛んでいるミサイルや砲弾を検知し、自動的に対象を破壊、または発煙弾を発射することができる。

アカデミー 1/35 韓国軍 K2戦車 ブラックパンサー プラモデル 13511

アルタイ AHT‐トルコ軍

トルコのオトカ社が開発する国産の主力戦車。それまでのドイツのレオパードと米国のM60に代わる主力戦車として2012年より配備が開始された。国産に舵をきった理由としては第一に国産の方が安かったこと。第二にトルコはNATOと方針について揉めており、NATO標準装備の供給が停止するかもしれない懸念があったためだ。開発にあたっては海外の戦車を参考に、技術の60%以上を外国企業から技術供与をうけている。特に参考にされたの韓国のK2ブラックパンサーでK2に似た戦車となっている。そのため、アルタイ独自の新しいものは特にない。
重量はK2より重い60トンにもなる。主砲は120mm滑腔砲。副武装に12.7 mm機関銃を搭載し、リモート操作できる。新型ながら性能的には前世代のロシアのT-90Aやドイツのレオパード2にも劣るとされており、戦車製造に関してはまだ未熟とされている。

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