台湾は105mm砲を搭載した雲豹戦闘装甲車を開発する

台湾は105mm砲を搭載した雲豹戦闘装甲車を開発
写真 mdc.idv.tw

台湾国防省 (MND)の 装備局は、中国軍の上陸を阻止するため、105mm砲を搭載した新型の雲豹(ウンピョウ)装甲車のプロトタイプを開発し、2023年までに完成させると発表した。

2021年の国防予算によると、軍需局は7億6800万台湾ドル(2700万ドル)を確保し、2019年から2023年にかけて多くのプロトタイプを開発する予定だ。新バージョンの雲豹主砲の武装には105mm砲、7.62 mm同軸機関銃、遠隔制御12.7mm機銃を装備する。軍関係者によると、105mm砲は海外から購入する予定で、この主砲は装甲車両の反動力を70%以上効果的に低減できることが期待されている。将来的には技術供与を受けて国内で量産する計画だ。

雲豹は8輪式の多目的装輪装甲車。整地で100km/hのスピード有するなど高い機動力が武器だ。これに105mm主砲を搭載した戦闘装甲車のバリエーションが増えることで火力が強化され、中国軍の上陸阻止能力が大幅に増強されると思われる。

CM-32雲豹

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CM-32雲豹は2002年に開発され、2007年から量産が始まった。基本形となるCM-32は重量22t、全長7m、幅2.7m、幅2.23mで運転手、射手のほか、完全武装した兵士8人を輸送することができる。前面装甲は12.7mm弾を防ぎ、側面は7,62mm弾を防ぐことができる防御力を備えている。武装は40mmグレネードランチャー、12.7mm機関銃と7.62mm機関銃を装備している。CM-34は雲豹バリアントの最新モデルで、30mm口径のMk44ブッシュマスター機関砲と7.62mm同軸機関銃を装備している。台湾は2023年までにCM-32を600台、CM-34を284台を配備する計画を立てている。

しかし、中国軍の08式歩兵戦闘車、90式装輪装甲車、92式装輪装甲車の装甲は30mm口径に耐える装甲を備えているとされ、雲豹の火力では脆弱で、上陸を阻止できないと評価されている。

Source
https://www.taiwannews.com.tw/en/news/4082536

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