陸自の新型装甲車AMV XPは北海道の日本製鋼室蘭製作所の新工場で生産へ

写真:防衛装備庁

2022年12月に陸上自衛隊が採用を決定した新型装甲車AMV XPの生産が、北海道の室蘭市の日本製鋼所の新工場で生産される事が分かった。

北海道新聞などの報道によると、AMV XPの開発元であるフィンランドのパトリア社とライセンス生産契約を結んでいる日本製鋼所は子会社の日本製鋼所M&Eの北海道室蘭市にある室蘭製作所敷地内にAMV XPを生産するための新しい工場の建設を建設する。日本製鋼所によると、着工は2024年中に始まり、2025年に完了、最初の連続生産は2026年に開始される予定だ。防衛省は令和5年度(2023年)防衛関係費として26両の「次期装輪装甲車(人員輸送型)の取得」に136億円を計上、令和6年度(2024年)は28両、200億億円の予算を計上している。防衛省は最終的には810両の取得を目指している。

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陸上自衛隊は96式装輪装甲兵員輸送車の後継車両として2022年12月にフィンランド製のAMV XPを採用した。選定は最後まで三菱重工業社製の機動装甲車と争っていたが、機能、コスト面などをAMV XPが上回っていた。防衛省は国内の防衛産業の保護と発展のため、多少割高でも国産品を選んできたが、海外製のAMV XPが選ばれたのは異例だった。しかし、国内の防衛産業の保護と発展のため、国内でのライセンス生産が前提であり、パトリア社もそれをのみ、日本製鋼所とライセンス契約を結んだ。

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