ISV|米軍の新しい歩兵分隊車両

ISV|米軍の新しい歩兵分隊車両
写真 GM Defense

現代戦において重要なのは部隊のスピード、展開力です。戦闘を有利に進めるためには敵より早く移動し、戦闘に有利な場所、偵察ポイントを確保することです。米陸軍は部隊の最小ユニットである分隊9人が速やかに移動、展開を可能とする新しい歩兵分隊車両ISV(Infantry Squad Vehicle)の採用を2020年に決定。2020年10月27日には開発元の米国GMの子会社であるGM Defense LLCは米軍に新しいの最初のバッチの4台を引き渡しました。米軍とGMは2024年度末までに649台の車両を生産する2億1430万ドルの契約を結んでおり、最終的には8年間で計2,065台の調達を予定しており、ISVは次代の米陸軍の主力をなす車両です。

概要

ISV|米軍の新しい歩兵分隊車両
写真 GM Defense

歩兵分隊(Infantry Squad)とあるように、ISVは歩兵分隊のための車両です。分隊の数は軍によって異なりますが、大体8~14人で、米陸軍は分隊長(軍曹)と射撃班長(伍長2名)、ライフル兵(2名)、分隊支援火器射手(2名)、擲弾筒手(2名)の9名を分隊の基本構成としており、最低でもこのユニット単位で軍事行動を行います。ISVは米陸軍のこの分隊要件を満たすよう最大9人が乗ることができます。

全地形車両

車体はGMの商用車「シボレーコロラドZR2」(写真上)のコンポーネントに沿って開発製造されており、90%の部品が市販部品です。これはつまりGMのグローバルサプライチェーンを利用して車の保守点検修理が可能なことを意味します。
186馬力の2.8リッターターボディーゼルを搭載したこの車はもともとオフロードに特快したミッドサイズピックアップトラックであり、ISVもオフロードの走行に優れた全地形対応車両となっており、複雑で困難なクロスカントリーの地形上においても兵士と装備をすばやく移動させることが可能です。

軽戦術車両

車体重量は軍用車ながら商用のコロラドZR2と然程変わらず、2267kgになります。これはUH-60ブラックホークからロープスリング運搬することも可能で、CH-47チヌークに搭載することも可能です。またC-130、C-17といった輸送機からは空中投下が可能です。ペイロード(積載能力)はコロラドZR2の500kgから若干上がっており、680kgになります。

機動性は申し分ありませんが、見てわかるように骨組みだけの装甲は保護が不十分であり、クロスカントリーや樹木が茂った地形を走行するには速度を落とすことを余儀なくされる地形で攻撃にさらされた時、多くの死傷者を出すことを米陸軍の運用試験評価部(OT&E)部門は懸念しています。

最初の車両はエアボーン部隊である第82空挺師団の第1歩兵旅団戦闘団に配備される予定です。

重量2267kg
積載量689kg
エンジン186馬力2.8リッターターボディーゼル
乗員数9名

https://www.gmdefensellc.com/site/us/en/gm-defense/home/news/2020/gm-defense-delivers-first-infantry-squad-vehicle-to-us-army.html

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