スウェーデンから供与されたFH-77BW L-52 アーチャー155mm自走榴弾砲が初めて、ウクライナの戦場で確認された。
Swedish Archer Artillery System is finally confirmed to be in Ukraine!
— Special Kherson Cat 🐈🇺🇦 (@bayraktar_1love) November 3, 2023
Judging by the flag, Archers will be in service with the 45th Brigade of Ukrainehttps://t.co/8DytxDPbas pic.twitter.com/Mgh18SMGoH
スウェーデンのポール・ヨンソン国防大臣は11月3日、アーチャー自走榴弾砲8両がウクライナに納入されたと発表した。しかし、その当日にはアーチャー自走砲をバックにしたウクライナ兵の動画がSNSに公開されており、実際には、その数日前にはウクライナに納入されていたと推測される。アーチャーをバックにフラッグを掲げるウクライナ兵、動画自体は数秒で終わるがフラッグからアーチャーが配備されたのが第45独立砲兵旅団とわかる。この旅団は、ウクライナ東部ルハンシク州のクレミンナとその周辺でロシア軍と戦うウクライナ軍部隊に砲撃支援を行っている。
アーチャー自走榴弾砲は最強の自走砲と言われており、発射準備から、発射まで全て自動化、砲撃地点に到着してから僅か30秒で攻撃が可能だ。基本は4人で運用するが、自動化により最悪一人でも運用できるとされている。射程範囲は30〜60kmで、2分半で20発発射でき、最高時速は整地で90km/h、走行距離は500km。
BAE Systemsスウェーデンの国防相ポール・ジョンソンは10月30日にウクライナへの更なる軍事支援を約束、その中にはより洗練された兵器が含まれているとされ、FH-77BW L-52 アーチャー自走榴弾砲が提供される見込みだ。[…]
スウェーデンは今年1月にStrv 122主力戦車、CV90歩兵戦闘車、Bgbv 90装甲回収車、アーチャー自走榴弾砲を供与することを発表。アーチャー以外の車両は戦場に投入されており、今回のアーチャーの納入により、スウェーデンが供与を約束していたものは全て揃ったことになる。