BAEがM109 155mm自走榴弾砲の52口径モデルを公開

©BAE Systems

イギリスの軍需企業BAEシステムズはアメリカで開催されていた米陸軍協会のイベントAUSA2023でドイツのラインメタル社製のラインメタルL52 155mm 52口径砲を搭載したM109A7 155mm自走榴弾砲を発表した。

BAEシステムズによると、M109の52口径砲は現在の39口径砲を、低リスクで高性能に大幅アップグレードしたものであり、大規模な戦闘作戦で必要とされる長射程を追加できるという。BAEのCombat Mission Systems事業のGround Vehicle ProductionディレクターであるDan Furber氏は、 「M109と52口径砲の統合システムが、長距離精密射撃の近代化ニーズに対応する実行可能なソリューションであることを実証した。この2つの非常に能力が高く実績のある砲システムを統合することで、安定した設計と予測可能な性能が得られる」と述べた。

M109は1960年代から米陸軍の主力自走榴弾砲して運用されている世界で最も実績がある155mm自走榴弾砲である。度々、改良が施され、現在はM109A6パラディン及び、その改良型であるM109A7が主力だ。どちらも39口径155mm榴弾砲を搭載しているのだが、昨今の自走榴弾砲は砲身が長く、長射程の52口径が主流になっている。ヨーロッパで最も普及しているドイツのPzh2000、現在、世界で最も売れている韓国のK-9、そして、陸上自衛隊の99式も52口径155mm砲を搭載している。M109の39口径砲は推進弾などを利用した最大射程は40kmだが、52口径の最大射程は50km以上を超え、中国の05式では100kmを越える。この射程の差は現代戦では致命的で、それはウクライナ、ロシア戦争でも証明されており、ウクライナ軍は火力で劣りながらも西側から提供された155mm榴弾砲でアウトレンジからの精密射撃で効果的な打撃を与えている。

米陸軍ではこれまで何度か次期自走榴弾砲の開発の話は上がっていたが、まだ、具体的な開発が始まっていない。米陸軍は2019年にBAEシステムズと共に58口径155mm榴弾砲のXM907砲を搭載した試作機のM1299自走砲を開発。誘導弾のM982 エクスカリバー弾を使って70km先の標的に直撃させる長距離射撃を成功させているが、全長9mのXM907砲は長すぎて、輸送する際は砲身を取り外せねばならないなど、兵站への負担が多すぎた。ラインメタルL52 155mm 52口径砲は既に多くの運用実績がある砲であり、M109に搭載できれば、米軍の砲兵戦力は大幅にアップグレードされることになる。

Source

https://www.baesystems.com/en-us/article/bae-systems-successfully-tests-m109-self-propelled-howitzer-modified-with-52-caliber-cannon

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