日本製鋼所がパトリアと陸自の新型装甲車AMV XPの製造についてライセンス契約を締結

日本製鋼所がパトリアと陸自の新型装甲車AMV XPの製造についてライセンス契約を締結
©patria

フィンランドの軍需企業Patria(パトリア)と日本製鋼所は2023年8月31日、 陸上自衛隊の新型装甲車両「パトリアAMV XP 8 x 8」 の国内生産に関するライセンス契約を締結した。この協定により、陸上自衛隊の装輪式装甲兵員輸送車 (WAPC) の国内生産が可能となる。2022年12月、Patria AMV XPは、現在使用されている96式装輪装甲兵員輸送車の後継車両として選定された。現段階では生産台数、契約金額ともに公表されていない。

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陸自の次期装輪装甲車の候補の一つ”パトリア AMV XP”
契約締結に握手する日本製鋼所とPatriaの担当者
©patria

「Patriaは合意された通り、陸上自衛隊のWAPCプログラムの提供に全力を尽くしており、日本製鋼所が日本における製造パートナーとなったことに非常に満足しています。両社とも、最も要求の厳しい顧客に最高品質の製品を提供してきた100年以上の経験があります。日本製鋼所は日本で最高品質を持つ製造メーカーであり、Patriaは日本製鋼所が優れたパートナー、我々と共にグローバルスタンダードに完全に準拠したプロジェクトを実行すると予測しています。私たちは共に、将来にわたって日本で最新世代の装甲車を製造し、提供するための強力なチームを作ります」 とPatria Market Area Worldの上級副社長であるJanneRäkköläinenは述べた。

日本製鋼所

日本製鋼所は明治時代の1907年にイギリスのアームストロング、ヴィッカースと英兵器メーカーの出資を受けて兵器の国内生産を目的に北海道に創設された。第二次大戦時は戦艦の主砲、装甲版の開発生産などを行っていた。戦後は兵器生産で培った技術を基に合成樹脂成形機や大型鋳鍛鋼で成長。その後、再度、防衛産業に進出、引き続き艦艇の主砲や10式戦車用120mm戦車砲、19式装輪自走155mmりゅう弾砲の生産を手掛けている。

Source

Patria and Japan Steel Works Ltd. signed manufacturing license agreement for Patria AMV XP vehicles | Patria (patriagroup.com)

日本製鋼所がパトリアと陸自の新型装甲車AMV XPの製造についてライセンス契約を締結
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