パリで開催されている欧州防衛安全保障展示会「ユーロサトリ2022」でイスラエルの軍事企業Elbit Systems(エルビット・システムズ)社は13日、自社のパビリオンで新開発の中型ロボット戦闘車両「M-RCV(Medium Robotic Combat Vehicle)」こと”ROBUST”を披露し、来年、イスラエル軍でテストを開始することを発表しました。
車両はイスラエル国防省内の防衛研究局(DDR&D)と”戦車とAPC総局(Tank and APC Directorate)の主導によって開発、エルビット社によって製造されています。車両にはBL社製の新しいロボットプラットフォーム「BLR-2」、 Eitan兵員輸送装甲車(APC)のために”戦車とAPC総局”によって開発された30mm砲を搭載した自律砲塔、Elbit社の アクティブ防護システム「Iron Fist」 、射撃制御システムとミッション管理システム、ロボット自律キット、状況認識システムが搭載されています。さらに前方偵察ミッション用のカプセル型ドローンと、Elbit SystemsとForesightが開発したパッシブセンシングキットを搭載、高度な偵察監視機能を擁します。
その他、高度な機動能力、多様なミッションに応じた荷物の運搬能力、無人航空機の輸送・受入システムの内蔵など、数多くの最先端技術が統合されています。
武装には30mm機関砲、IAIミサイルランチャー、ラファエル社の ”スパイク ミサイル”が組み込まれています。ROBUSTは斥候として無人で前方偵察を行うための必要な高度な自律的なソリューション、全地形条件に対応した走破性、制御された殺傷能力を持ち合わせています。運用は単純化され、最小のオペレーターで運用、全天候のシナリオ、昼夜運用可能です。
システムは将来的な機能追加、他のツールやロボットを統合するためのオープンアーキテクチャを実装しています。
2023年中のテスト開始を予定しています。
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