米陸軍は自走砲の装填装置用にロボットアームを開発しています

Sarcos

アメリカのロボットメーカー Sarcos Technology and Robotics Corporation社の子会社Sarcos Defense社は12月1日、アメリカ陸軍未来コマンドの陸軍応用研究所から弾薬の取り扱いと装填装置を目的としたロボットアームのテスト開発として100万ドルの契約を獲得したことを発表しました。

M109自走砲の装填

工業用のロボットアームを開発するSarcos社が軍用に開発したロボットアーム型の弾薬ハンドリングソリューションは文字通り、人の手に代わってロボットアームが重い弾薬を取り扱いシステムです。これは米陸軍の自走榴弾砲システムに組み込む事を目的に開発されており、具体的には現在開発中のM1299こと拡大射程砲システム(Extended Range Cannon Artillery:ERCA)システムに組み込まれるように設計されたロボットアームです。M1299はM109A7自走砲の車体に58口径155mm榴弾砲「M907」を搭載したモデルで、M109同様に装填装置は半自動で砲弾をセットするまでは手動で行われます。米陸軍、米海兵隊の155mm砲で利用されるM795弾の重さは47kg、射程延長弾のM982エクスカリバーは48kgですが、これを毎回、砲兵は繰り返し持ち運んで装填しています。開発されたロボットアームはこの動作による兵士の疲労と負傷、事故を防ぐために設計されています。

Sarcosは、衝撃や振動の吸収、極端な温度、湿度、砂や粉塵の侵入への耐性など、このロボットアームシステムが陸軍の使用要件を満たしていることを確認するために、広範なテストを実施します。

「ERCAシステムは、長距離精密射撃のためにアメリカ陸軍で(今後)広く使用されるが、このシステムの欠点は、現場の兵士が手で装填する必要がある弾薬の重量である。」とSarcosの事業開発担当副社長Reeg Allenは述べ、「このロボット弾薬ソリューションの開発における私たちの最終的な目標は、ロボットが重い弾薬を持ち上げて配置することによって、陸軍がより低い負傷率で任務を成功させるのを支援することです。我々は、このロボットシステムを近いうちに陸軍関係者の手に渡すのに役立つ、今回のテストに興奮している」と述べました。

米陸軍としては兵士の負傷のリスクを下げると共に発射速度を上げるという目的もあります。M109の発射速度は分間4発と他国の先進的な自走砲と比較して半分しかありません。

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