米軍はロシア軍のPantsir-S1防空システムをリビアからひそかに取得

昨年6月、米軍はリビアで密かにロシア軍が開発した「Pantsir-S1(パーンツィリ-S1)」防空システムを手に入れ、米空軍のC-17AグローブマスターIII輸送機に乗せ、ドイツのラムシュタイン米空軍基地に輸送していたことが判明しました。

「Pantsir-S1」はもともとリビアの反政府勢力、ハリファ・ハフタルが指揮するリビア国民軍(LNA)が保有していたといわれてます。ハフタルは元リビア陸軍元帥であり、トリポリ政府の選挙結果に不満を持っていたため、2014年にロシアやUAEなどの支援を受けLNAを創設し、トルコの支援を受ける国民合意政府(GNA)へ反旗を掲げ、攻撃を開始します。2019~2020年にかけて行われたトリポリ西部のアルワティア空軍基地を巡る戦いでLNAはUAEから提供を受けたPantsir-C1を同基地に配備するも敗北、5月の撤退時に「Pantsir-S1」を放棄し、ほぼ無傷の状態でGNAに鹵獲されます。

その後、何が起きたかは分かりませんが、鹵獲されたPantsir-S1はアメリカの手に渡り、6月にPantsir-C1を乗せた米空軍のC-17AグローブマスターIII輸送機が、トリポリの西に位置するズワーラ国際空港から離陸し、ドイツのラムシュタイン空軍基地に飛んでおり、その後の所在は不明です。米軍はおそらく、Pantsir-C1を分析して、この兵器の対処と弱点を探り、長所は自軍の兵器開発に取り入れるでしょう。

Pantsir-S1とは

ロシア連邦で開発された近距離対空防御システムで対空機関砲と対空ミサイルを備えた移動式防空システムです。57E短距離地対空ミサイル6発を搭載した二基の発射システムが左右に配置され、2基の30mm機関砲を搭載しています。乗組員は、レーダーと長距離赤外線追跡センサーを使用して標的を検知、機関砲は地上の標的に対しても有効です。ミサイルの最大射程は約20kmで、最大10kmの高度のターゲットを攻撃できますが、システムは主に低高度の近接ポイント防御用に設計されています。つまり、巡航ミサイル、小型ドローン、空対地の弾薬を撃墜することも踏まえて設計されています。ロシアはPantsir-S1を積極的に輸出しており、今年1月にはミャンマー軍がPantsir-S1の購入を決定しています。

モンモデル 1/35 ロシア軍 自走式対空システム 96K6 パーンツィリS1 プラモデル MSS016

Source
https://www.thedrive.com/the-war-zone/38964/the-united-states-smuggled-a-russian-made-pantsir-air-defense-system-out-of-libya-report

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