PCL-181 155mm自走榴弾砲|中国軍の新しい自走砲

PCL-181は2019年の中国建国記念パレードで初めて披露された中国人民解放軍の新しい155mm自走榴弾砲です。

PLC-181は人民解放陸軍が現在運用している牽引式のPL-66 152 mm榴弾砲と、59式 130mmカノン砲に代わり砲兵システムとして中国の国有軍需企業Norinkoによって開発された自走榴弾砲になります。6輪装輪式のトラック型自走砲になり、これまでの牽引式と比べ高い機動性と即応性をもたらし、既に配備が進んでいる履帯式の05式155mm自走榴弾砲(PLZ-05)を補完する自走砲になります。

概要

車両は最大6人の乗りの4ドア式。キャビンは装甲化されており、最大7.62mm口径の小火器や砲弾の破片から乗員を保護します。高度な電気機械式油圧サーボシステムのおかげ、停車から発射、発射から撤退までのセットアップがほぼ全て自動化されています。半自動化リロードシステムが装備されており、砲兵はロードアームに砲弾を配置するまでを行い、その後は自動で装填されます。自動射撃統制システム(AFCS)が装備され、目標方位角データの入力に続いて、車載射撃管制コンピュータは射撃要素を自動的に解決、標的までの方位角と高さを自動的に調整します。通常弾の射程は最大40km、推進剤を搭載したロケット弾で最大72kmの射程を誇ります。その他、ロシア製のレーザー誘導弾薬クラスノポールを発射することもできます。発射速度は毎分4〜6発。車両には計27発を搭載できます。

PCL-181の全戦闘重量は25トンで、PLZ-05の約半分しかありません。中国国内のほとんどの橋や高速道路が通過可能であり、鉄道輸送も問題ありません。装輪式のトラックシャーシをベースにしており、最高速度100km/h、航続距離600kmと単独でも長距離移動が可能です。またY-9輸送機の積載重量に収まっており、輸送機に対し1台の空輸が可能で、1000kmの範囲で速やかな展開が可能になっています。コストも安いため、大量生産、大量配備が可能です。

Source
http://english.chinamil.com.cn/view/2020-05/07/content_9808544.htm

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