ロシアの新しい地雷設置車輛Kleshch-G

ロシアの新しい地雷設置車輛Kleshch-G
(c)Alexey Moiseev 

ロシアの戦車メーカーUralvagonzavod社は現在、地雷をばら撒くUMZこと、ユニバーサル地雷敷設車両「Kleshch-G(Клещ-Г)」を開発しており、この兵器は数百の地雷を素早く簡単にばら撒き設置することで敵の進軍を妨害します。

3つのモデル

ロシアでは人が一個一個地雷を設置するのは生産性が悪いと考え、広いエリアに迅速に地雷を設置するための車輛「ユニバーサル地雷敷設車両(Universalnyj Minnyj Zagraditel:UMZ)」をソ連時代の1970年代に開発、1980年代初頭に採用します。 今回開発された Kleshch-Gはその後継と思われます。

Kleshch-Gは2019年6月にロシアで開かれた国際軍事技術フォーラム「Army-2019」で公開されました。Kleshch-Gは車両に数百個の対人地雷POM-2や対戦車地雷のPTM-4を積み。搭載されたランチャーによって、地雷を空中に射出しながら走行、地雷設置を簡素化、速やかにあたり一帯に地雷原を設置。敵の侵攻を妨害します。使用した地雷の将来、設置場所の座標は司令部にリアルタイムで送信され、味方が地雷原に入らないように管理されます。

まだ、開発途中ですが既にプロタイプの開発を終えており、2021年11月には工場試験を終えています。Kleshch-Gにはシャーシの異なる3つのモデルがあります。

UMZ-G

UMZ-G

3つのモデルの中では最上位モデルになり、T-72戦車のシャーシを利用した装甲化されてモデルになります。車体の背面には9つのランチャーを搭載。 POM-2対人地雷を1080個、または対戦車地雷PTM-4を270個を搭載します。重量は43.5トンになり、最大40km/hで走行します。2人乗りで武装として12.7mm重機関銃Kord、発煙弾を搭載しています。

UMZ-K

UMZ-K

6輪装輪車のAsteys/KamAZトラックを利用したモデルになり、6個のランチャー、PTM-4を最大180個搭載します。重量は18.7トン、装輪車ということもあり、舗装された道路でのスピードは100km/hを超えます。

UMZ-T

UMZ-T

3つのモデルの中では最軽量のモデルになり、4輪装甲車のTyphoonの空挺部隊(Airborne)仕様のコンパクトモデルを利用したモデルになります。2つのランチャーを搭載、 PTM-4を最大60個搭載します。重量は14.5トン、機動性と小回りが利き、最高速度は100km/hを超えます。

Source Photo
https://bmpd.livejournal.com/3694967.html

ロシアの地雷設置車輛Kleshch-G
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