米国のBAE Systems(BAEシステムズ)は、米陸軍のMobile Protected Firepower (MPF) プログラムの下で開発された、機動力と火力を併せ持つ新しい軽戦車プラットフォームの詳細とインフォグラフィックをリリースした。
MPFは陸軍が要求する現代戦に必要な機動力、展開力、火力、防御力を備えた移動式保護火力の開発プログラム。歩兵旅団戦闘チーム (IBCT)に圧倒的な精密火力と多様な地形条件で迅速に移動する能力を併せ持つ防護されたプラットフォームを提供する戦闘車両だ。
発表されたインフォグラフィックによると、105mmのスムースボアガンに自動装填装置によって毎分12発の発射速度の弾薬システム。また、重機関銃と中機関銃も装備されている。車長、操縦手、砲手の3人によって運用される。
この新型戦闘車両は、1996年に設計され、キャンセルされたM8 AGSを活用しており、当時検討された薄型設計や実証済みの技術を採用するなどして開発期間とコストを抑えている。革新的なロールアウトパワーパック設計により、重機を使わずにエンジンとトランスミッションに簡単に分解でき、スケーラブルな装甲と革新的なサバイバビリティサブシステムを統合し、金属ボルト・オン装甲システムは、現場で修理、交換可能するなどるなど設備が不足する戦場での運用が想定されている。
車輛状況認識システムを採用し、いち早く車両の異常を把握、最高レベルの生存性と乗員保護を実現している。コンパクトな設計により、C-17輸送機に2~3輌の搭載することができ、陸軍の輸送要件を超えている。
ジェネラルダイナミクス社のGDLS Griffin II(グリフィン2)と採用を争っており、両社の車輛は12月中に納入され、2021年1月4日より評価試験が始まる。
アメリカ陸軍は、2020年3月と4月に行われた初期テストに続き、米歩兵用の新しい軽戦車が次の評価段階に入ると発表しました。 [blogcard url=https://milirepo.sabatech.jp/us-army-[…]