中立国のスイス、ドイツに25両のレオパルト2戦車を売却!ウクライナに送らない事を保証

Schweizer Armee

スイスは22日水曜、ドイツがウクライナに再輸出を行わない、スイスの軍事中立法を侵害しない保証をした事を受けて、ドイツへの25両のレオパルト2A4戦車の輸出を承認した。

スイス連邦議会政府は今年9月に25両のレオパルト2A4主力戦車を退役処分とすることを承認、そして、今回、その25両を開発元である隣国ドイツのラインメタル・ランドシステム社に売却することを承認した。正し、これには一つ条件があり、売却した戦車をウクライナに送ってはならない。永世中立国であるスイスは国家間の戦争においては一貫して中立的な立場をとっており、此度のウクライナ・ロシア間の戦争においても中立を保ち、当事者には一切軍事支援を行っていない。間接的とは言え、スイスが保有していた兵器をウクライナに供与すれば、軍事中立法を侵害する。

だが、この25両の戦車を戦争当事者ではない、他のNATOやEU加盟国に供与、または売却することは問題ない。つまり、ドイツが今回購入した25両のレオパルト2を例えばポーランドに供与し、ポーランドがもともと保有していたレオパルト2をウクライナに供与するという軍事支援が可能になる。これであればスイスの中立性は保てる。今回のドイツへの売却に対し、スイス政府は「ウクライナのためのものではない」と強調している。

スイス軍は約300両のレオパルト2A4戦車を「Pz 87」という名で保有。この内、ドイツから購入したのは35両のみで、残りはライセンス供与をうけて国内で生産されている。この内、134両が近代化されており、約100両が予備役として倉庫で眠っている。今回、メーカーに売り戻すと報道されているので25両はドイツで生産されたものかもしれない。

Source

Swiss to Export 25 Leopard 2 A4 Battle Tanks Back to Germany (thedefensepost.com)

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