9月15日水曜、ドイツ連邦軍はレオパルト2主力戦車の最新版である「 Leopard 2A7V」の最初の車両を受領しました。
レオパルト2の最新モデル
レオパルト2A7Vは2001年に導入されたレオパルト2A6の近代化アップグレード版になります。2020年9月にテストが開始され、厳正なるテストを経た後、2021年9月15日にテューリンゲン州北部のバートフランケンハウゼンに駐屯している393戦車大隊に最初の車両4両が納入されました。同大隊はレオパルト2A7Vを受け取る最初の部隊となります。
レオパルト 2A7Vはレオパルト2A7 A1とも呼ばれ、現在、ドイツ連邦軍に導入されている主力戦車の中で最も高度なバージョンで、大幅な改良によって装甲部隊の影響力を増大させるだけでなく、特に現代の戦場の要求をも満たした車両になります。主砲には最新の120mmL55A1砲が搭載。現在、世界で最も威力があるとされる対戦車弾のラインメタル120mmDM53 APFSDS-T徹甲弾を発射でき、装甲貫通力が向上しています。新しい射撃管制システムはDM11榴弾をプログラムするように変更されており、装填後に榴弾の時間遅延ヒューズを調整して、発射体の飛行経路の特定の地点で爆発するようにプログラムすることもできます。戦闘射程は最大5,000mまで拡大されています。新しい第3世代の赤外線カメラと通信手段、戦闘管理システム(BMS)が搭載。BMSは部隊間の情報の取得と処理を統合して軍事ユニットの指揮と統制を強化するためのシステムになり、部隊間の情報がシームレスに共有されます。地雷保護が改善され、砲塔にモジュラー装甲を追加するなど装甲は強化されましたが、それにより重量は66.5トンと増加。そのため、最大速度は68km/hと若干スピードは落ちました。
ドイツ軍は2023年までに今回の4輌を含め、104輌のレオパルト2A7Vを受け取る予定です。さらに2019年に追加で101輌の契約も結んでおり、これは2026年までの納入を予定しています。