ウクライナへのM1A1エイブラムス、5月末にはドイツに到着し、ウクライナ兵の訓練開始へ。ただし、これは…

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アメリカメディアの報道によれば、米国防当局者の話として、ウクライナへの軍事支援として提供を表明している31両のM1A1エイブラムス戦車が5月末にはドイツに到着し、その後、訓練場に運ばれ、ウクライナ戦車兵への訓練が始まると報じました。当初、ウクライナ軍に提供されるのは年末とされていたので、だいぶ早いなと感じましたが、どうやらこれは提供車両とは違うようです。

AP通信などの報道によれば、ドイツのラムシュタイン空軍基地を訪れているアメリカのロイド・オースティン国防長官は金曜、「今後数週間でウクライナ軍にエイブラムス戦車の使用方法と維持方法の訓練を開始します。」述べました。当局者によると、アメリカから運ばれた31両のM1A1エイブラムスが5月末にドイツのグラーフェンヴェーア訓練場に到着し、その後、ウクライナ軍の戦車兵に向けた訓練を開始する予定です。部隊の訓練はおよそ約31週間続くと述べました。イギリスのチャレンジャー2、ドイツのレオパルト2が10週間ほどで訓練が終了したこと考えると、長く感じますが、通常は少なくとも、半年から1年が必要です。また、この期間は実際に戦車が提供されるタイミングも関係しています。

ウクライナに提供されるM1A1エイブラムスは米軍在庫から提供されますが、提供する上では改修が必要で劣化ウラン装甲を取り除く必要があります。それができる工場は一つしかなく、その月産生産量は僅か10両~ほど、そのため、提供は年末とされていました。なので、5月末に提供と聞いた時、「思ったよりも早いな」と感じましたが、どうやら今回運ばれる戦車は、ロシアとの戦争で使用するためにウクライナに与えられるものではないようです。これはあくまで、ウクライナ兵向けの訓練用車両として運ばれるので、戦線には投入されません。完全な戦闘運用バージョンではなく、あくまで射撃、操縦、および保守の方法について乗組員を訓練するために使用されます。提供する車両ではないため、劣化ウラン装甲などはそのままかと思われます。

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訓練の間にウクライナに提供されるM1A1はアメリカで改修を行い、完成次第、ウクライナに送られます。5月末から31週後というと、訓練が完了するのは12月から1月にかけての頃になり、計画されていた提供時期と重なります。訓練を終えたウクライナ兵は提供後直ぐに車両に乗って戦線に赴くことができるというわけです。

Source

US to begin training Ukrainian troops on Abrams tank

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