米陸軍は2つの新しい軽戦車を受け取り、MPFの評価テストを行います

米陸軍は2つの新しい軽戦車を受け取り、MPFの評価テストを行います

アメリカ陸軍は、2020年3月と4月に行われた初期テストに続き、米歩兵用の新しい軽戦車が次の評価段階に入ると発表しました。

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アメリカ陸軍は2018年12月から開発を行っていた歩兵旅団戦闘団(Infantry Brigade Combat Tea…

米陸軍は12月11日、BAE Systems(BAE)とGeneral Dynamics Land Corporation(GDLS)から2つの新しい軽戦車を受け取ったと発表しました。ノースカロライナ州フォートブラッグに納入される2つの軽戦車はそこで第82空挺師団によって性能試験が実施され、陸軍はどちらの戦車が優れているかを評価します。各メーカーは、テストおよび開発用に12台のプロトタイプ車輛を提供します。

陸軍は12月11日の声明で次のように述べました「第82空挺師団の兵士は、まもなく新しい軽戦車をテストする機会をえるだろう。これは、米国の歩兵部隊が26年間行ったことのないことだ。彼らは敵の強固な拠点と軽装甲車に対して、直接攻撃に特科した移動式車輛を持つことになる。」

過去、不要となった軽戦車

米陸軍が最後に軽戦車を配備していいたのは1994年よりも前で、M551シェリダン(写真上)を運用していたときです。シェリダンの退役後は戦車は主力戦車のM1エイブラムスのみで、軽戦車は何十年も運用されてきませんでした。第二次世界時から戦後まもなくまで戦車は機動力に優れた軽戦車、重装甲の重戦車と用途や大きさによって分類されてきましたが、戦車の機動力、装甲、攻撃力が増加する中で主力戦車(MBT)に統一されます。しかし、昨今は非対称戦争に代表されるように戦車同士の戦闘は少なくなり、軽車両といったライトターゲットが多く、軽戦車の火力、装甲で十分に対応できます。現代戦では展開力と機動力が求められます。

米陸軍はC-130、C-17輸送機に搭載できる軽量の戦車を望んでおり、このプロジェクトは”移動式保護火力”「Mobile Protected Firepower」(MPF)と​​呼ばれています。軽戦車の重量は30トンでM1エイブラムス戦車の半分以下です。

評価は2021年1月4日に始まり、2021年6月まで続く予定です。その後、採用車輛が決定し、2022年度から生産に入ります。

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