トルコは、ドイツのレオパルト2A4戦車の車体と国産のアルタイ戦車の砲塔を組み合わせたハイブリッド戦車を発表した。
🇹🇷 Modernize Leopard 2A4 tanki (devami)
— Turan Oguz (@TyrannosurusRex) January 23, 2021
Modernizasyonda Altay tankinin kulesinin de kullanildigi gorulmekte.
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このハイブリッド戦車はフルシ・アカル国防大臣ら軍高官がトルコ北西部の戦車のメンテナンス工場を訪れた際に公開された。
欠陥があるアルタイ戦車
アルタイはトルコ初の第三世代の国産主力戦車として2012年に開発され、2015年には量産化される予定だったが、エンジン、トランスミッション、装甲に問題があり、生産は大幅に遅延。ドイツに技術協力を求めたが断られ、現在は韓国に協力を求めているが、未だ根本的な開発には至っていなく無期限の延期が続いてる。その解決策として見出されたのが、今回のハイブリッド戦車のようだ。
レオパルト2A4はドイツによって開発されたレオパルト2主力戦車の改良版で、トルコは2005年以降から中古のレオパルト2A4戦車300輌以上をドイツから購入していた。アルタイの開発により、トルコ軍の主力戦車はレオパルト2A4からアルタイに切り替えられる予定だったが、生産の遅延により、運用は継続された。しかし、老朽化したレオパルト2A4はシリア紛争で多大な損害を出し、2020年にアクティブ防御システムとレーザー警告システム、スラット装甲を追加するなど近代化改修が行われていた。
ハイブリッドにすることで両車の課題を解決
更に火力を追加すべく、国産で最新の120mm滑空砲と射撃統制システムを備えたアルタイの砲塔をレオパルト2A4のシャーシに搭載した。アルタイはシャーシが使いものにならなく、レオパルト2A4は装甲は改良されたが、射撃システムが心許ない。両車を組み合わせることでこの課題を解決したようだ。
実際、このハイブリッド戦車が量産、何台生産されるのか、そもそも、実用化されるのかどうかも不明だ。