ウクライナはようやくPzh2000自走榴弾砲を受け取り、戦線に投入へ

Photo Bundeswehr

ウクライナはかねてから提供が計画されていたドイツ製の155mm自走榴弾砲Pzh2000を受け取り、戦線に投入したことを発表しました。

ウクライナ国防相のOleksiy Reznikovは自身のTwitterアカウントに「Panzerhaubitze 2000はついにウクライナの兵器の一部になりました。ウクライナをサポートするドイツのクリスティーンランブレヒトの努力に感謝します」とドイツの国防省に感謝するメッセージを投稿しました。

ドイツとオランダは4月にPzh2000をウクライナに提供することを決めていましたが、当初は車両をオランダ、砲弾と訓練をドイツが提供するという形でした。しかし、5月初めにドイツも車両の提供を行うことを決定。オランダから5両、ドイツから7両の計12両が今回提供されました。

ドイツはこの他にもレオパルト1戦車ゲパルト対空自走砲の提供を決めていますが、どちらも長期保管された予備役兵器で整備に時間が掛かっており、まだ提供に至っていません。それに対し、Pzh2000は現役兵器であり、100両ある車両の内40両が稼働しています。ウクライナに提供されるのは稼働中だったものからになり、ドイツからの重火器の提供としては最初になります。

在ウクライナ・ドイツ大使館のTwitterによれば既にウクライナ兵への訓練は終えており、速やかに戦線に投入されることになります。

Pzh2000とは

PzH2000は1998年からドイツ連邦軍で運用されている自走砲で52口径155mm砲を搭載、最大射程距離は標準弾で40km、射程延長弾を使用した場合、射程距離は54kmに達し、ウクライナ軍が使用するソ連製の152mm砲と比べ、射程は約倍になります。搭載弾薬数は60発、10秒間に3発、または56秒間に10発を発射。レオパルト2戦車のコンポーネントとシャーシに基づいて開発されて、現在、西側が使用する155mm自走榴弾砲としては最強とされています。

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