フランスの軍需企業NexterMunitions社は2021年3月9日、新世代の対戦車弾「120SHARD®」を発表しました。
NATO標準の120mm APFSDS
120SHARD®は新世代の120mmAPFSDS（Armor-Piercing Fin Stabilized Discarding Sabot）装弾筒付翼安定徹甲弾です。NATO標準の120mm滑腔砲を搭載した現在および将来のすべての戦車と互換性があります。NATO標準のSTANAG4385およびICD120に準拠した開発を通じて保証されており、フランスのルクレール、ドイツのレオパルト2、アメリカのエイブラムスM1A1/A2、イタリアのC1アリエテといったNATO主要国の主力戦車の主砲と相互運用性を保証しています。おそらく、同じ120mm主砲を使用する陸上自衛隊の90式、10式戦車の主砲でも運用が可能かと思われます。
極端な温度条件と長距離で行われた最近のテスト発射では、シミュレーションで期待された性能が確認されました。120SHARD®は貫通能力の向上と非常に高い精度を兼ね備えており、新たな性能基準を設定します。2021年には、最新のアーキテクチャ最適化が完了し、2022年には産業認定フェーズに入ります。120SHARD®は2022年の終わりから大量生産を開始する準備が整い、強化された21世紀の最新の装甲に対して効果的に戦うための技術力をクライアントに提供します。
この非常に高いレベルのパフォーマンスは、ブールジュのNexterMunitionsの技術チームによって定義された完全に革新的な設計のおかげで許可されています。SHARD®は、最適化されたサボ、Plansee Tungsten Alloysで開発された新しいタングステン合金の細長いロッド、可燃性の薬莢、EURENCOで開発された高性能、低侵食の推進剤のおかげで、このレベルの終末弾道性能を実現します。
このハイレベルのパフォーマンスは、Nexter Munitionsの技術チームによって定義、完全に革新的な設計のおかげで実現されています。SHARD ®は、最適化された装弾筒、Plansee Tungsten Alloys社によって開発された新しいタングステン合金の細長いロッド、さらにユーレンコ社によって開発された可燃性カートリッジケースと高性能低エロージョン推進剤によって、このレベルのターミナル弾道性能を達成しています。
SHARD ®は、極めて高性能な弾薬の開発、フランス国防調達庁 (DGA) での歴史的な活動に基づいて実施された革新的な材料と外部弾道学に関する研究開発、およびアジャイル開発プロセスの実施におけるネクスター弾の専門知識の成果です。SHARD ®プログラムにおける革新的な技術ビルディングブロックの検証と認定は、将来の陸上戦闘システム、特に主要地上戦闘システム (MGCS) 用の非常に高性能な弾薬の開発におけるマイルストーンの一つでもあります。