120mm砲搭載したLynx KF 41の軽戦車モデルLynx120

120mm砲搭載したLynx KF 41の軽戦車モデルLynx120
Photo Rheinmetall

ドイツの軍事企業Rheinmetall(ラインメタル)は、2月18日、同社が開発する次世代戦闘車両Lynxファミリーに120mm滑腔砲を搭載した「Lynx120」が加わることを発表しました。

レオパルド2と同じ主砲を搭載

ラインメタルは次世代戦闘車両「Lynx KF 41 IFV」を2018年に発表。優れたモジュラーシステムとミッションキットシステムを備えた同車両はパーツを換装することでIFV(戦闘車両)、装甲兵員輸送車、指揮車両、回収車両、救急車など様々な車両タイプに変換できる次世代車両プラットフォームを備えています。この車両のモジュラーシステムに新しく120mm滑腔砲が加わり、主砲の名にちなんで「Lynx120」と名付けられました。戦闘装甲車のシャーシをベースにしていますが、ラインメタルはこれを”軽戦車”と表現しています。

武装

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レオパルド2A7(Photo Bundeswehr)

主砲は同じく同社が製造するドイツ軍の主力戦車レオパルド2で使用される主砲から派生したもので、NATO基準を満たし、ドイツ軍の最先端戦車弾でプログラム可能なDM11榴弾(HE)を発射でき、その射程は最大5000mになります。副武装に12.7mmの50口径同軸機関銃、砲塔には50口径機銃を搭載した兵器ステーションが備えられています。これらの兵器システムには自動ターゲット検出と追跡機能を備えた360°カメラシステムが備えられ、すべての運用シナリオで乗組員の作業負荷を軽減します。

保護システム

追加装甲の特殊な保護モジュールは迅速な取り付けが可能で、弾道ミサイルの脅威、即席爆発装置、および砲火に対し車両を保護。さらに、すでに実戦配備され実績のあるアクティブ保護システム「ラインメタル・アクティブ・ディフェンス・システム (ADS)」 を装備でき、対戦車ロケット・ミサイルを迎撃することができます。IFVをベースにしているため、標準装甲は戦車に劣るものの、これらの保護システムの追加により、前線で戦える防御力を得ることができます。

Lynx KF 41 IFVの基本装備時の重量は約44トンになり、将来的な発展に備えて最大6トンの予備ペイロードを残していたので、Lynx120の重量は最大で50トン未満と思われます。レオパルド2が60トンなので、同じ火力ながらLynx120の方が10トンも軽量で運用の幅が広がります。

Source

https://www.rheinmetall.com/en/rheinmetall_ag/press/news/latest_news/index_29825.php

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