ロシアのエンジンメーカー、T-80用のガスタービンエンジンの生産を30年ぶりに再開

ロシアのエンジンメーカー、T-80用のガスタービンエンジンの生産を30年ぶりに再開

20年ぶりにT-80戦車の再生産を決めたロシアは、戦車用のガスタービンエンジンの生産を30年ぶりに再会しました。

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ロシアは生産を終了していたT-80戦車の生産を再開する

ロシアの機械製造メーカー「カルーガエンジン(KADVI)」。同社はロシア製兵器に使用されるガスタービンエンジンの生産を専門としており、現在は主にS-300、S-400、Tor(トール)、Buk(ブーク)といった対空兵器のエンジンの生産を行っていますが、30年ぶりに戦車用のガスタービンエンジンの生産を再開しました。これは再生産が決まったT-80戦車に使用するためと思われます。

ウクライナとの戦争で戦車が不足するロシア軍。それを補うために先日、ロシアの戦車メーカー「Uralvagonzavod(ウラルバゴンザボド)」はロシア国防省の求めに応じる形で1970年代に開発、2001年を最後に生産を終了していたT-80戦車の生産再開を決めました。とはいえ、既に生産ラインを閉じてから20年以上が経過。更にT-72、T-90、T-14と他の主力戦車がディーゼルエンジンを使用する中、T-80だけがガスタービンエンジンを使用していたこともあり、T-80の生産終了と合わせ、戦車用のガスタービンエンジンの生産も終了していました。T-80の生産再開するには、まずは戦車の心臓となるエンジンの生産ラインを再度立ち上げねばなりません。

KADVIは既に生産に向けた動きを始めており、SNSではKADVIの工場でGTDエンジンのギアボックス ハウジングを鋳造、エンジンを組み立てる様子が公開されています。T-80の最終モデルのエンジンは1250馬力のGTD-1250ガスタービンでしたが、生産再開するにあたり、新しいエンジンでは出力を上げ、1500馬力を目指しています。この新しいエンジンは2025年の量産化を目指しており、それを踏まえるとT-80の量産再開時期も2025年と推測されます。また、戦車の燃料形態も軽油から灯油に切り替える計画とされており、ロシア軍の主力戦車は今後、T-80がメインになるのかもしれません。

ロシアのエンジンメーカー、T-80用のガスタービンエンジンの生産を30年ぶりに再開
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