ロシア軍はウクライナに配備した戦車の3分の2を失った

ロシア軍はウクライナに配備した戦車の3分の2を失った

ロシア軍は昨年2月24日のウクライナ侵攻開始以降に同地域に配備した戦車の約3分の2を失ったことが分かりました。

ロシア・ウクライナ戦争の戦況を分析するオランダのオープンサイトOryxのこれまでの分析によると、ロシア軍は15カ月間に及ぶ戦いの中で少なくとも2000両の戦車を損失。ロシア軍はこれまでウクライナに述べ3000両の戦車を配備してきたとされ、3分の2を失ったことになります。

Oryxの分析によれば、破壊された車両が1,240両、損傷が106両、放棄された車両が113両、そして、ウクライナ軍に鹵獲された車両は544両に上ります。これらOryxが収集したデータは画像や動画などで確認可能な情報を分析したものです。つまり、中には確認できていない車両もあるとされ、ロシア軍の実際の被害はこれよりも遥かに多い可能性があります。これらの損失の主な原因はウクライナ軍に配備された対戦車ミサイル・地雷といった多数の対戦車兵器、ロシア軍の稚拙な戦略と部隊運用、そして、ロシア兵の低い士気と練度が原因とされています。

ロシア軍戦車の損失はT-72系が1,085両と半数を占め、その次に486両のT-80系、62両のT-90系が続きます。侵攻前のロシア軍の主力戦車の多くを損失したことで、倉庫に眠っていた古い車両を多数呼び戻しており、特に増えているのが1960年代に生産された第二世代主力戦車のT-62系です。昨年の夏ごろに最初の投入が確認され、昨年末から改良型が続々と投入。損失数は74両に上り、T-90を超えました。T-64系も56両と損失が増えています。また、4月にはロシアが最新鋭戦車T-14アルマータのウクライナ投入を発表。T-62よりも古いT-54/55戦車の投入も確認されており、遅かれ早かれ、これらの戦車も撃破トロフィーに追加されるかもしれません。

Source

Attack On Europe: Documenting Russian Equipment Losses During The 2022 Russian Invasion Of Ukraine – Oryx (oryxspioenkop.com)

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