BMP-3Mマヌル|ロシアの最新歩兵戦闘車

BMP-3Mマヌル|ロシアの最新歩兵戦闘車

ロシアの歩兵戦闘車と知られるBMPシリーズ。その最新版となるのが”BMP-3Mマヌル(Manul)”です。第三世代のBMP-3をアップグレードしたもので2020年に8月に公開され、同年からロシア連邦軍に配備され、輸出もされています。

BMPとは

BMPは強力な火力に機動力と歩兵輸送力を兼ね備えたIFV(歩兵戦闘車)です。開発製造したのは長年BMPシリーズを開発製造してきたロシアのKurganmashzavod(クルガン機械工場)です。
BMPIFV(歩兵戦闘車)の歴史は古く、1960年代から製造されており、1970年代から数多くの戦闘に参加しています。1980年にはBMP-2、1987年には強力な兵器に改良された射撃管制システムが搭載されたBMP-3が登場します。その後、2005年には馬力と装甲が追加されたBMP-3Mが登場、BMP-3MマヌルはBMP-3Mをベースにアップグレードされたモデルです。BMPはソ連・ロシアの戦車・機械化部隊の要であり、ソ連製らしい安価で丈夫なことから多くの国に採用されています。

BMP-3Mマヌルのスペック

BMP-3Mマヌルには、BMP-3Mと同じ660馬力のマルチ燃料エンジンUTD-32Tが搭載され、舗装道路で最高70km/h、オフロードで55km/hの速度を誇りしますが重量が若干増えたため速度はBMP-3Mから若干落ちています。車体を監視するセンサーを搭載し、ドライバーに車体の状態をアドバイスする情報管理システム機能を擁しメンテナンス性が向上しています。

兵員の主要人数はBMP-3Mの7人か8人に増加しています。

武装

主な武器は、500発の弾薬を積んだ30mm2A42機関砲。これに加えて、2000発のPKTM機関銃と、4発の対戦車ミサイル「コルネット」 が装備されています。30mm2A42機関砲は最大4,000mの距離で軽装甲車に損害を与え、コルネットは8km離れた戦車に損害を与え、その貫通力は1400mmです。BMP-3MマヌルにはBMP用に開発された無人戦闘モジュールに組み込まれており、異なる範囲のターゲットを検索、2つのターゲットを同時にロック、射撃することができます。ターゲットの自動追跡と70度の仰角を組み合わせることで、低速の空中ターゲットにも対応できます。

防御・装甲

装甲は12.7mmの弾丸を防ぎ、前面装甲は25〜30mmに耐えられます。側面にはスラット装甲が追加され、RPGロケットランチャーの攻撃を防ぎます。BMP-3Mから引き続きモジュール式の爆発反応装甲も追加可能です。

BMP-3Mマヌルは米軍のM2ブラッドレー歩兵戦闘車よりも安価で攻撃力、その他性能が優れているとされています。

https://rg.ru/2020/10/06/bmp-3m-stanet-eshche-bolee-zorkoj.html

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