セルビアは自国で開催されていた兵器展示会で新しい自走式対空ミサイルシステム「HARPAS」を公開した。HARPASは自走式の防空システムで固定翼機、ヘリコプター、巡航ミサイル、無人機・ドローンなどの攻撃から重要施設を護るために設計開発された。
#Partner2023 | Introducing Serbia's Cutting-Edge SAM System: HARPAS (High-Altitude Anti-aircraft Rocket and Projectile System)
— Defence Updates (@defence_updates) September 26, 2023
Firepower and Precision:
Equipped with two 40mm "Bofors" guns, this system boasts a formidable range of 3.7 kilometers. pic.twitter.com/2jQ4AXwd5q
車両はセルビアがT-72M戦車をベースに開発した第3世代主力戦車のM-84戦車のシャーシをベースに開発されており、最高速度65km/h、走行距離500km以上と高い機動力を誇る。砲塔には2門のボフォース L/70 40mm機関砲を搭載。最大射程は3.7kmで、装弾数は200発、分間最大300発の発射速度をほこる。見た目はドイツの対空自走砲ゲパルトに似ているがHARPASには対空機関砲の他に「RLN-TK」と「RLN-RF」の2つの国産短距離対空ミサイル(SAM)を2発ずつ、計4発搭載。射程はどちらも高度8km、距離12kmになるが誘導方法が異なり、前者が赤外線、後者がレーダー誘導になる。
砲塔前部にある短距離戦術レーダーはデンマーク製で、あらゆる気象条件において目標を検出、探知範囲は高度20km、距離120km。最近の兵器らしく、人工知能の補助システムを搭載しており、AIがターゲットを識別、補足する。最新の射撃管制装置によって、距離や照準は全てデジタル化されている。
2024年にセルビア軍で試験が始まる予定になっている。
Source
https://mil.in.ua/uk/news/u-serbiyi-pokazaly-novu-zenitnu-raketno-garmatnu-systemu_ppo_harpas/