スウェーデンがアーチャー自走榴弾砲のウクライナへの提供を正式に発表

スウェーデンがアーチャー自走榴弾砲のウクライナへの提供を正式に発表
Swedish Army

スウェーデンのウルフ・クリスターソン首相は、ロシアの侵略に対抗するため、FH-77BW L-52 アーチャー自走榴弾砲をウクライナに提供することを発表した。

クリスターソン首相は記者団に対し、「このような高度な兵器システムを提供することに強く賛成しているとずっと言ってきた。この作業は進行中であり、完了したらすぐに連絡する」と語った。発言によれば希望があればアーチャー自走榴弾砲を提供するつもりだったようだ。ウクライナのクレバ外相は8月時点でスウェーデンにアーチャーの提供を要請していた。だが、スウェーデンが昨年11月に承認した2億8,600万ドル規模のウクライナへの軍事援助にはアーチャーは含まれていなかった。首相によればウクライナから当初、出された希望リストの上位にアーチャー自走榴弾砲が無かったためとされている。つまり、優先順位が低いとして見送っていいたのであろう。昨年10月時点でスウェーデンはウクライナにアーチャーを提供する意思を固めており、リストの上位に記載していれば、既にウクライナに提供されていたのかもしれない。

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スウェーデンはウクライナに世界最強の自走砲アーチャーを提供する

アーチャー自走榴弾砲は最強の自走砲と言われており、発射準備から、発射まで全て自動化、砲撃地点に到着してから僅か30秒で攻撃が可能で最悪一人でも運用できるとされている。しかし、高機能ということもあり、高額で配備しているのはスウェーデン軍だけになる。スウェーデン軍は現在、アーチャーを48両配備しており、2020年に24両を追加注文、計72両になる予定。この内12両がウクライナに送られる見込みだ。

3月にロシア軍の大攻勢が予測される中、米独仏が戦闘車両の提供を決めており、今回のスウェーデンのアーチャー自走砲の提供表明もそれに追随したものと思われる。

Source

https://ukranews.com/en/news/907493-sweden-allows-transfer-of-archer-artillery-systems-to-ukraine

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