ドイツ陸軍が新しいレオパルト2A7Vをテスト

ドイツ連邦軍が公式YouTubeアカウントに9月に公開された動画によると、メッペンにあるドイツ軍の技術センターでレオパルト2A6主力戦車の近代化バージョンである新しいドイツ軍のレオパルト2A7Vの最初のトライアルテストが行われた。

レオパルト2シリーズの最新モデルはレオパルト2A7でNATOの戦車では最高レベルといっても良い。レオパルト2A6はその一個前の世代だがアメリカのM1A2エイブラムス、イギリスのチャレンジャー2よりも優れているとされていおり、レオパルト2A6を近代化することでドイツ軍の戦車大隊はより強力になる。

レオパルド2A7Vの概要

ドイツ陸軍が新しいレオパルド2A7Vをテスト
写真 ドイツ連邦軍

新しいレオパルド2A7Vは、総重量約60トンで、1,500馬力のMTU MB 873ka-501 4ストロークV型12気筒液冷ターボチャージド・ディーゼルエンジンを搭載している。最高車速68 km/hはレオパルト2A7+の72km/hより若干劣る。最大航続距離550 km。

船体の右前方に配置された運転手を含めて乗組員は4人。指揮官と砲手は砲塔の右側、装填手は左側に配置される。エンジンルームは船体の後部にあり、防火壁によって戦闘区画と隔てられている。これらの基本構造はレオパルト2A7は同じだ。

武装・保護

主砲のラインメタル120mmL/55滑空砲は最新のラインメタル120mmDM53 APFSDS-T徹甲弾を発射することができる。これは1,600メートルの戦闘範囲とはるかに優れた装甲貫通力をほこる。副武装には主砲と同軸に取り付けられた7.62 mmラインメタルMG 3機関銃、砲塔上部のハッチに7.62 mm機関銃取り付けることができる。

射撃管制システムはDM11榴弾をプログラムするように変更されており、装填後に榴弾の時間遅延ヒューズを調整して、発射体の飛行経路の特定の地点で爆発するようにプログラムできる。これは主に歩兵部隊を支援したり、要塞化された拠点の破壊したり、軽・中装甲車を破壊するために使用できる。

車体の地雷保護は改善され、上部前面にはモジュラー装甲が追加された。第3世代のAtticaサーマルイメージセンサーは指揮官と砲手にそれぞれ独立した視界を提供している。 

ドイツ軍は2023年までに104台のレオパルト2A7Vを受け取る予定で最初のパッチは来年2021年に納入される予定になっている。レオパルド2A6は2001年から2005年にかけて200台以上がドイツ軍に配備されており、最終的にもっと多くの数が改修されるかもしれない。同じくレオパルトA6を配備するデンマーク軍ではすでにレオパルト2A7Vを使用しており、デンマーク軍は2022年までに合計44台を受け取る予定だ。

https://www.bundeswehr.de/de/organisation/heer/aktuelles/heavy-metal-neuer-leopard-rollt-vom-band-146788

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