ロシア最大の軍需企業でT-14アルマータ主力戦車を開発製造するRostec(ロステック)社の社長セルゲイ・チェメゾフ氏は記者会見で、2021年にT-14アルマータ主力戦車の量産を開始すると述べた。
「アルマータ・プラットフォームに搭載されたT-14戦車の納入は2021年に順次開始される。T-14は現在の世界最高の戦車であることは間違いない。将来的には、この車両はロシア軍の新しいメインタンクになる。」とチェメゾフ氏は述べ、
「アルマータのクルーは正確に狙いを定める必要はありません。大ざっぱに砲塔を向けさえすればよい。電子機器は、標的までの距離を正確に測定し、砲を標的に向ける。つまり、この車両は、乗員の照準と射撃を助ける人工知能の要素を使用している。」と続けた。
T-14は2019年にロシア政府から輸出承認を受けており、ロシアの国家武器販売業者であるRosoboronexport(ロソボロネクスポルト)社も、海外の潜在的な購入者のためにアルマータプラットフォームを販売する準備をしているとも述べた。
T-14は当初、2017年に最初の部隊配備がされる予定だったが、遅延。その後、2020年に量産が開始され、年内には最初のバッチを受け取る予定だったが、エンジンや赤外線装置のトラブルが発生して量産が遅れていた。コロナの影響もあっただろう。今回は遅延せずに来年中に配備されるのだろうか。
T-14アルマータ戦車とは
アルマータは主力戦車、歩兵戦闘車、装甲兵員輸送車、およびその他の装甲車両の開発の基礎となる重軌道の標準化されたプラットフォーム。アルマータのプラットフォームをベースにしたT-14戦車は、2014年に試作車の製造が始まり2015年5月9日にクレムリンで行われた勝利記念パレードで初めて公開されまた。この新型戦闘車両には、完全にデジタル化された装備、遠隔操作可能な無人砲塔、乗組員用を護るための独立した装甲カプセルが装備されるなど、現在の世界最新鋭の主力戦車で唯一の第四世代と呼ばれている。
出典 Dmitriy Fomin 2020年現在、最強の戦車はどれかといわれると、それはおそらくロシア連邦軍のT-14アルマータ(Armata)だ。各国の主力戦車の中でも最新で2014年から試作車の製造が始まり2021年から量産が開[…]