T-72B4戦車を製造するロシア

ロシアは現在、ウクライナ戦線に投入すべくT-72戦車の近代化改修を進めているようで、最新のT-74B4を開発しています。

12月1日、戦車メーカーUralVagonZavodのロシア最大の戦車生産工場はアップグレードされた T-72B3戦車の新しいバッチをロシア軍に納入しました。ロシア国防省の発表によれば、今回納入されたモデルはT-72BをT-72B3にアップグレードしたものになります。

T-72B3とは

ロシアが北方領土にT-72B3戦車を配備。その性能は?
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T-72B3は第2世代戦車であるT-72を第三世代戦車に近い性能に近代化改修されたモデルで2011年に登場しています。砲手用のマルチチャンネルにサーマルサイトが追加され、自動装填装置、射撃管制システム、通信制御システムが改良。防御面では20mm前面装甲と爆発反応装甲が追加され、前面236mmで砲塔前面296mmの装甲厚を誇ります。エンジン出力も840馬力と向上し、最大速度は70km/h。主砲はもともと強力な125 mm滑腔砲を装備していますが、T-72B3では、それが改良されており、口径は変わりませんレーダー誘導式の対戦車ミサイルの”9M119M Refleks ”が発射できるようになっています。これは通常の砲弾の射程の倍の4000~5000mの射程を持っています。

T-90Mに匹敵するT-72B4

T-72B3は実戦配備されているT-72の最も新しい近代化モデルですが、ロシアは現在、次のバージョンアップモデルT-72B4(T-72B3M)を製造しています。T-72B4は以前から製造はされていましたが、コスト高で少数に留まっていました。T-72B4には側面にRelikt(レリークト)爆発反応性装甲、ソフトコンテナ反応性装甲とスラットスクリーンを備えたサイドスカート。1130馬力のV-92S2Fエンジン、自動変速機、デジタルディスプレイ、後方映像を装備。このバージョンアップされたT-72の装甲とエンジンについてはロシアの現在の最強戦車T-90Mと同等になります。

T-72B4が戦場でどれだけ効果を発揮するかは不明です。そもそもT-72B3だけで既に少なくとも450両を損失、車種が判明している車両としては最多の損失です。最新最強と言われたT-90Mも既に7両を損失しています。そもそも、現状のロシアの状況で何両のT-72B4製造できるのか不透明です。

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