韓国は主力戦車K2ブラックパンサーの次期バージョンである「K3」戦車のコンセプトを発表しました。いわゆる第4世代に属する戦車になると思われます。
韓国の軍需企業ヒュンダイ・ロテムは同社が開発生産するK2ブラックパンサー戦車の次期バージョンとなる「K3」戦車のコンセプトを発表しました。
New visualization of the Hyundai Rotem K3 tank.
— Junsupreme (@RyszardJonski) June 17, 2023
130 mm gun, unmanned turret, KAPS top attack active protection system and RCWS, composite tracks. Capsule for a crew of three.
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砲塔は第4世代の定義とされる無人砲塔となり、シンプルかつ、砲塔が低くなり、視認性が低いシルエットは隠蔽率が上がっています。レーダーや赤外線に探知されにくいシグネチャーを採用。リモートウェポンステーション(RWS)と発煙弾こそ、砲塔外部に露出しているものの、対戦車ミサイルは砲塔内部に収納するなどステルス化を図っています。
車体は鋼鉄、セラミックス、複合材料からなるモジュール装甲を備え、状況に合わせ装甲の追加が可能のようです。重量は55トンとK2と同じ重量設計になっています。動力はディーゼルエンジンで巡航速度は50km/h、最高速度は70km/hに達します。走行距離は500kmです。
無人砲塔を採用したことにより、乗員は車体前部にある装甲カプセルに乗り込み、そこから遠隔操作によって砲塔を操作します。カプセルは砲弾庫から隔離され、誘爆から乗員を保護します。この点はロシアのT-14アルマータの設計思想と同じです。主砲は現在のNATO標準の120mm口径よりも大きい130mm滑腔砲を搭載予定で、これは、ドイツのラインメタル社が開発中のKF-51パンターと同じです。アメリカが開発中の次期主力戦車エイブラムスXが今のところ120mmを予定しているので、第4世代主力戦車の標準口径がどうなるかが気になる所です。車体はプラットフォーム化されるので、自走砲や戦闘車など派生型が開発しやすい設計なると思われます。
また、同じく第4世代戦車の標準となっているアクティブ保護システム(APS)、ドローンの搭載も予測されます。K2戦車がポーランドに採用されるなど、海外から評価も得たことでK3も海外輸出を見越して開発されると推測されます。順調にいけば、2030年にはプロトタイプが開発される予定です。
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